持ち家と賃貸、どっちが得だろう?
賃貸料をエンドレスで払うなら住宅ローンを完済するほうが賢い?
でも持ち家は固定資産税がもあるし、老後は庭のメンテナンスも大変になる・・・。
家の購入は、人生最大の買いものと言われているようにとても大きな関心ごとですよね。
賃貸と持ち家のどっちがお得論はネット上でも盛んですし、雑誌メディアでもたびたび取り上げられています。
Contents
持ち家と賃貸のメリット・デメリットの先にあるもの
年齢やどんな家族構成なのかによって何を優先するかが変わってくるでしょう。
一般的な持ち家と賃貸のメリット・デメリットを挙げてみます。
購入派 | 賃貸派 | |
メリット |
・自分の資産になる |
・場所に縛られず住み替えが自由 |
デメリット | ・住宅ローン(金利負担) ・修繕費用など維持費が必要 ・固定資産税など税金負担 ・すぐに引越すことができない ・転勤のリスクが伴う ・隣人関係に気を遣う |
・家賃を払い続ける必要がある |
このように、持ち家にも賃貸にもメリットはありますし、またデメリットもあります。
ちょっと検索すればお金軸で比べた詳細な情報を得ることができるでしょう。
そして様々な記事を読むたびに往々にして結論に至るのは、こういうことです。
「持ち家も賃貸もメリット・デメリットがあるのでお金では比べられません」
「あなたのライフスタイルで選びましょう」
ライフスタイル。
日本語よりカタカナのほうがしっくりくるようになったこの言葉、あなたはどんなふうに暮らしたいのか?という価値観が問われているわけです。
たった数十年前の日本は、だれもが結婚して、家族ができれば家を買うことがあたりまえだったので、親も子供もみんな同じ常識のもと、疑問を持つことなく同じものを目指していました。だからライフスタイルなんて考えなくてもよかったけれど、今時代は変わり、親と子の世代間でも大きな価値観の違いがあります。
個々の間でもいろんな価値観を持つようになったので、あとから「えっこんなふうに考えるんだ!?」と驚くことも多いでしょう。価値観って全部広げて見せられるものではないから、家を購入する段階になってはじめてお互いの価値観を知ることもあるかもしれません。
時代やライフスタイルの多様化にあわせて変化するこれからの「家」の価値観
「家」に対する価値は時代とともに変化していくものです。
戦後は雨つゆをしのぐだけで精いっぱいの時代でした。高度成長期はいかに周りより早く出世してマイホームを建てるか、いつまでも借家は恥ずかしい、早く自分の城を!とこぞって家を購入した時代でした。そして今は周りの目よりも「自分がどう暮らしたいか」に価値観が変わってきている。
都会のタワーマンションを購入して自分が住むだけでなく「家」を投資として運用する人もいるでしょう。いつでも動ける自由を手に入れたいと「家」を持たない選択もあります。
そして、今までの時代とはちょっと違った家のあり方も出てきています。
「持ち家」か「賃貸」かの比較前提として「住宅ローンを払い続けるか否か」がありますが(キャッシュで家を購入できる層はここでは含みません)購入するにもいろいろな家のカタチがあるということです。
家を持つといっても、一生の買いものと気負うのではなく、「もっと気軽に楽しく暮らしを楽しむハードの役割としての家」に価値観が変化してきてるのだと思います。あくまでも主役は家ではなくソフトである「暮らし」。
少なくとも「家の支払いのために働き続ける」という時代はもう終わりになっていくでしょう。終身雇用も崩れてAIテクノロジーが進化する時代、35年後の収入なんてもはや誰にもわかりません。
今までの固定観念で家を購入するのではなく、自分の収入と暮らしにあった家を購入することで、もっと人生は楽しめます。 こんなスタイルもあるんだ、家の概念をみごとにひっくり返してくれるものもあり見ているだけでワクワクしてきますよ!
「収入に見合った小さくても自由にカスタマイズできる家」は心豊かに楽しく暮らせるヒントにあふれている
小さく豊かなに暮らす「タイニーハウス」
空間もコストもムダの多い大きな家よりも小さな家に住む。
住宅ローンにも縛られない豊かな暮らしを求めるひとびとが海外を中心にムーブメントが起きています。気に入った場所の小さな家は休日もずっと過ごしたくなってしまいそう。
引用元: SMALL HOUSE BLISS
タイニーハウス、スモールハウスは日本こそフィットする住宅の形だと思います。
少子化が進み家族単位もますます小さくなり、もはや2階建4LDKとかいらないですよね。
未来型!? 段ボールなのに耐久年数100年!
オランダFiction Factory社が考案したった1日で建設できる「Wikkelhouse」。
木製のフレームにダンボールを24層重ねて巻きつけて放水加工しているため強度もあり雨も大丈夫!ケーキのスライスのようなセグメントを繋げて好きなだけ増やせるんです。 このセグメント3つで25,000ユーロ(約300万円くらい)。基礎は不要で移動も可能。配送はオランダ、ベルギー、ルクセンブルグ、フランス、イギリス、デンマークのみ。すでに実用化しているところがすごい。内装もおしゃれでわくわくします。ぜひ動画をご覧ください。
Wikkelhouse from Wikkelhouse on Vimeo.
A special little house, made out of cardboard. Sustainably built to last. And suit all your needs. Developed by Fiction Factory in Amsterdam.
引用元: Wikkelhouse
日本で300万円で買えるタイニーハウス
なかなか日本では買えないのかな?と思ったのですが購入できるものもあります。
「未来住まい方会議」を運営するYADOKARIが展開するINSPIRATION。 300万円前後のプランを選べます。もはや車の価格で家が購入できるなんてびっくり。建築確認がとれる強度と構造を備えているうえ、住居に必要なキッチンやトイレ、シャワーも完備されています。移動も可能。ミニマリストの究極の家という感じ。
引用元: INSPIRATION
セルフビルド
家を自分でつくるセルフビルド。
ログハウスメーカーの中には、セルフビルド用のキット販売をしてるところがあります。平屋キットなら600万円くらいで入手できます(材料費のみ)。ビルドスクールに私も参加したことがありますが、ログの組み立ては思ったより簡単にできますよ。海外では大工でもなんでもないけど自分たちで家をつくちゃう、という人もいますね。彼らにできて日本人にできないはずはありません。基礎や電気水回りはプロに頼んだとしてもログ組みは時間と根気があければハーフビルドも可能です。家への愛着が湧きますね。
引用元: 日本ログハウス協会
空き家リフォーム
田舎だけでなく都会でも多く日本全体の問題になっている空き家率の高さ。
空き家はあるものの流通にのるものは限られていて、表にでない物件もたくさんあります。私も足を運んでいくつか見ましたが、ネットに出ない情報は直接話すと入手できます。
地方移住の動きとともに中古物件を購入し自分たちでリフォームする若者も徐々に出てきています。リフォーム代がかさむので古い物件はそれなりに吟味が必要ですが、中には素晴らしい木材を使っていることもあるので状態のよい物件を購入してリフォームすれば1,000万円でも実現可能です。大きすぎる家が多いため、仲間と購入して古民家シェアをしたり自分のお店やカフェを営むなど夢が広がります。
やっぱり自分の家を持てたら嬉しいですよね。
そこに住宅ローンとか環境トラブルとかいろいろなものが不随するので賃貸との比較もでてくると思いますが、こんなにわくわくする「家」のカタチがあるならもっと色々な選択肢があると思いませんか?
私はというと、持ち家と賃貸を「お金の軸」だけ比較するのは危険だと思っていて、時代の変化にあわせて柔軟に動けるようにしたいと、以下の記事のように考えています。
夢がふくらむ家ウォッチングは大好きなので面白い情報がありましたらシェアしますね。
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(2017/04 追記)
欧州のスタートアップからまたまた楽しい家が出てきてわくわくします!
こちらもお楽しみくださいね。
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