前回の記事で人間関係の悩みを解決する方法は、関係性の思考やとらえ方を変えるパラダイムシフトを起こすことだとお伝えしました。
考え方や認識を変えるというと「結局、考え方を前向きに~っていうあれでしょ?」
いわゆる、ポジティブシンキングやポジティブ思考を思い浮かべる方もいるかもしれません。
Contents
ポジティブシンキングが最強だと思う風潮に流されない
「ポジティブシンキングになるための〇〇の方法」
「ポジティブ思考で幸せを引き寄せる!」
ネットや雑誌でもこの手の情報があふれています。
そんな風潮の中、つねに前向きでかつ積極思考でなければいけない、と思っている方もいるのではないでしょうか。
だって、ネガティブよりポジティブのほうがいいのはあたりまえでしょ?
たしかに疑問もなく納得してしまいそうになります。
でもなぜそう思うのか、立ち止まって考えることはあまりないかもしれません。
このだれもが考える「あたりまえ」こそ疑う必要があります。
「ポジティブ」or「ネガティブ」二極思考の危険性
私たちは日々さまざまな思考や感情を感じて暮らしています。
その繊細な心のうごきを「ポジティブ」なのか「ネガティブ」なのか、どちらかに分けるのはあまりにも極端すぎるのではないでしょうか。
人間関係における喜怒哀楽はもちろん、仕事や子供、健康、将来のことなど不安や心配ごとがまったくないひとなんていません。それに言葉には現わせない、なんとなくモヤモヤした感じやザワザワする感覚だってみんな持っていると思うのです。
そんな感情が浮かんだときに「マイナス」「ネガティブ」と決めつけて
「だめだめ!前向きに考えなきゃ!」と気持ちを振り払うことをしていませんか?
一見ポジティブにうまく切り替えたように見えますが、それほど簡単に気持ちを切り替えることができれば、悩みなんてどんどん解決していくはず。でもそれができないのは本当の心の奥ではポジティブになっていないからです。
私も過去に、とても傷ついていたにもかかわらず「大丈夫、大丈夫!」と自分の気持ちをごまかして、最悪な状態に陥ったことがありました。そのときは強いように(そうみえる)自分に納得していたのですが、結局自分を騙すことで本心がわからなくなってしまいました。
ポジティブになれないことでさらに負のスパイラルに
感情にふたをしていたわたしは、おそらくこんな思考になっていたのだと思います。
ポジティブ思考は「良」 ⇔ ネガティブ思考は「悪」
こんなふうに極端に偏った思考がベースになっていると、「良」に傾いたときにはいいのですが、「悪」に行きそうになることを全力で拒否するようになってしまいます。
でも、偽りのポジティブでネガティブを排除していたことに気づいてしまったとき、どんなことが起きるでしょうか?
それは、ポジティブになれない自分=「ダメ」とさらに否定してしまって、今以上にネガティブになる可能性があるということです。
この二極思考では、どちらか一方になれなかったときの反動が大きく、負のスパイラルに陥る危険性がとても大きいということです。
ポジティブもネガティブも全部自分。ラベルを貼らずに受入れる
誰しもそんなにいつも明るく前向きばかりではいられないですよね。
ずうっとハイテンションな人といるとかえって疲れますもの。
このひと無理してないかな?と思ったりして。
たとえ人前では明るくふるまったとしても、ひとりのときに静かに自分の心に向き合えばいいし、そういう時間をちゃんとつくって大切にすればよいと思います。
そのときは正直に自分の感情を受入れて拒否しません。
たとえそれが超ネガティブな気持ちであっても。
情けないとか、哀しいとか、恥ずかしいとか、もういろんな感情が出てきますが、人目をはばからず泣いてもいいし、ああでもないこうでもないと感情を加工しないことです。
どんな気持ちや感情であれ「この全部がわたしなんだなぁ~」と。
ポジティブ思考だとかネガティブ思考だとか、そういうラベルを貼らずにただ感情を受取ってみてくださいね。
う~ん。そうはいっても
受取った負の感情から抜け出せなかったらどうしよう・・・
と心配になっちゃうひともいるかもしれませんよね。
そんな方に向けてちょっとしたコツを次回お伝えしたいと思います。
マイナス感情やネガティブな気持ちの整え方
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