あなたのご家庭の家計は夫、妻のどちらが管理していますか?
日本では妻が家計を一括管理している、つまり財布の紐を握っているというのが結構多いのですね。共同管理も意外と多いのはおそらく共働きが以前より増えているからではないでしょうか。夫が一括管理はかなり少ない。稼いだお金は奥さまに納めているわけですね。
引用元: 家計に関するアンケート/KDDI調べ
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「財布の紐は妻が握って夫はお小遣い制」に私が拒否反応を起こしてしまう理由
日本では奥さんが家計を握っているのはなんとなく会話から感じるので多いのだろうな、とは思っていました。よくサラリーマンが使えるお小遣いの金額を比べているメディアがありますが、「お小遣い」って言葉自体、私はとても違和感を覚えます。財力を牛耳る人に対して「今月のお小遣い、ありがとうございます。」「すみません。この額では少々きついのでお小遣いをちょっと増やしてください」とへりくだっているようなイメージが浮かんできてしまう。たとえ実際にはお小遣い制だったとしてもそんなことまわりに公言する必要はないと思います。
逆に夫が家計の紐をにぎっている例は、私の実家がそうでした。
小さいころから父親が母親にお金を渡すのが当たり前と思って育ったので、奥さんが旦那さんにお金を渡すパターンを知ってびっくりしたのを覚えています。それもあって、男性の小遣い制に拒否反応があるのかもしれません。
では夫が妻に小遣いをわたすと上手くいくのか?というと、これはもう夫婦の組み合わせや性格に関わるので一概には言えませんが、実家の場合でいえば、母親はお金に関してまったく無頓着になってしまいました。
「お父さんという財布」から自動的にお金は出てくると信じているからです。こんなふうに言うとどれだけ収入があるのか、と勘違いされそうですが、日本の高度成長期のころはたしかに給料が入れば洋服を買ったり、家具を買ったり、車を買ったりとモノを買っていたことは事実です。日本全体がモノで幸せを買っていた時代です。すでに年金生活となり、経済状況が変わったのにもかかわず、「必要なもの」といえばお父さんの財布が開くという母の意識は変わりません。…魔法かっ!
家計管理を相手に丸投げすることは人生を依存すること
私がなぜ、「お小遣い制」を公言するのが嫌なのかを考えてみました。
おそらく「妻に(夫に)全面的に依存しています」と宣言してるように感じるからかもしれない。「自分で自分の人生を管理できません」と言っているような。
なぜなら、お金って人生においてとても大きい部分を占める要素だと思うからです。それを他人に一存するのは信頼しているからこそ、とも言えるかもしれませんが、私は自分の責任部分を放棄しているように思えるんです。
「お父さんに依存してます。それの何が悪いのですか。」という母を見てきているから余計そう思うのかもしません。悪いことはないです。人それぞれの選択だから良い・悪いを言う権利は私にはありません。
では自分ではどうなのか?
自分に置き換えたときにどうするか考えればいいと思います。
「自分のお金は自分で管理する」はあたりまえのこと
私自身が日頃から考えているのは「自分のお金は自分で管理する」ということです。
はじめて社会人になったときから、そのようにしてきたし、結婚しても変わりません。
自分の中ではあたりまえだから。
逆を言えば、「他人のお金はわたしは管理しません」。
相手のお金をいちいち把握してないし、何に使ってるかも口出ししません。
大人なんだから自分で使える範囲で考えてやっていることでしょうから。
(これが借金・・・とかなったら問題外です。それはそれで別対処が必要)
趣味に使っているのは見なくともわかりますが、私にとっては何の価値もないものでも、本人にとっては価値あるものなのだからそこに口出しはしたくないです。わたしが好きで買ったものに対しても文句言われたくない。
うちでは共通口座にお互いが一定額を毎月振り込む方式です。
その中で生活費を賄う。個々の趣味に紐づくものは自分の会計です。
「それじゃ、家建たないよ」
ある友人に言われた言葉です。
「めずらしい家計管理の方法だよね。でもさ、それいつまでたっても家が建たないよ」と。
たしかに結婚したらマイホームの購入資金を貯めることが最優先の常識ではそうかもしれません。わたしの中ではこれからの時代、持ち家を買うことはリスクの方が大きいと考えているので、人生の優先順位の違いなんだと感じています。賃貸は永遠に自分のものにはならないよ?と忠告されることもありますが、それぞれがリスクに感じるものが違うのだからしょうがない。この方式でも貯蓄はできていますし、なにより私は時代によっては資産が一転リスクとなり、そのために一生動けなくなることのほうが怖いんです。
自分で決断できることは人生を自らコントロールできること
私がお金の管理にこだわるのは、自分の人生は自分でハンドリングしたいからです。
何をするにも相手にお伺いをたてて「~してよいでしょうか?」「~したいのだけどやってもいいかな?」というのが嫌なんです。
人に聞いたところでしたいものはしたいし、やりたいことはやりたいのに変わりはないから。
そこでご主人に反対されたら、諦めるのかな?心から納得できるのかな?
「余分なお金がないからできませんでした」
「主人が反対するからできませんでした」
って結局、外部の原因にして自分の責任ではない、といっていれば楽ですよね。
そうやって無意識かもしれないけれど、他人に人生のハンドルを譲るようになっていきます。
自由なお金がないことは、「人生のあらゆる決断が自分ではできない」に直結するんです。
いうまでもなく、「自分のお金は自分で管理する」は働くことが前提です。
専業主婦では純粋な「自分のお金」というものは持てないでしょう(家事の価値とかはまた別の話)。それでもご夫婦で話し合って、双方が専業主婦の形を希望しているならそれでよいです。けれど本人は希望していないのに専業主婦をしているなら、旦那さんの稼ぎはどうであれできるだけ早く自ら稼ぐ力を身に付つけたほうがよいと私は思います。どれだけ蓄えがあるか、ではなくて、どれだけお金をつくりだす力があるか、がなによりも重要だからです。
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