2023年、あけましておめでとうございます。
本年もライフシフトデザインブログに訪問いただきありがとうございます。

さて、みなさまどんな新年を迎えられたでしょうか。
年始に目標や抱負を考える方も多いですね。

あなたはすでに目標を立てましたか?

実は、私は昨年から目標を手放して「あるもの」だけにフォーカスしています。

フォーカスしたあるものとは?

それまでは、何かを達成するためには目標が必須だと思っていて、目標がなければどこに向かっていけばいいのかわからないと信じていました。なので、ある方から「あなたが味わいたい感情はなに?」と問いを投げかけられ正直なところ戸惑いました。

なぜなら、会社員時代も独立してからも目標は数字ありきだったからです。

ビジネスでは目標といえば「数字」と言われます。
多くの企業では、KPI(Key Performance Indicator)と呼ばれる「重要業績評価指標」というものを定めます。KPIは、売上高、ユーザー数、市場シェア、コンバージョン数などを設定して、目標を達成するプロセスで達成度合いを計るための大切な指標です。

そんなふうに会社員のころからずっとやってきた私にとって

「あなたが味わいたい感情は?」と聞かれたときに、「味わいたい感情って…?」とちょっと拍子抜けした感じでした。「なんだろう?うーん…安心感かなあ?」聞かれてもすぐ答えられず、なんとなく答えたことを思い出します。

この問いを投げかけられてから、私の目標に対するイメージはガラリと変わってしまいました。

目標を手放して変わったこと

現代社会ではあまりにもスピードが速すぎて、「感情を味わう」というをことを忘れがちです。でも、実はその感情を味わうことこそが人生で最も大切なことだとわかりました。

毎回目標を立てて、それを追っていたときは、いつも疲れていました。それは、できなかったときの自己嫌悪と罪悪感でもあり、達成できたらそれはそれで次の目標への助走が始まり「これ、どこまで続くのだろう?」という疲労感がつきまとっていたからだと思います。

昨年は年始に目標を立てましたが、春から「味わいたい感情」にフォーカスすることに集中しました。

で、結果的にどうなったかというと。

昨年の年末は、フォーカスした感情を味わいながら、達成した目標もあれば達成しなかったものもありました。でも、不思議と今までのような疲れはなく、すっきりとしていてとても満たされた感覚だったのです。記憶のなかでは、一番充実して満たされた年越しでした。

これはあとからわかったことですが、達成しなかった目標は、実際のところ「その数字でちょうどよかった」ということでした。(もし超えていたらお客様のクレームになる恐れもありました!汗)

そのとき、自分の思い込みや世間の常識に囚われてつくった「目標」はあまり意味がないことだと実感したのです。

善がベストなタイミングで起こる

それが、目標を手放したことで私が得たもっとも大きな変化です。

“今”を味わう。感情を味わう「セイバリング」

自分が心地よいと感じることを存分に堪能することを心理学では「セイバリング(savoring)」といいます。心地よさを味わうことは、安心感、快適、幸福感を感じることに繋がります。

それは、おいしい食事を楽しむことや、音楽を聴くこと、週末に家族や友人と過ごすことかもしれません。夕焼けや朝陽の光にこころが動かされるような小さなことに喜びを感じることも。

あなたはどんなことに心地よさを感じますか?

何に心地よさを感じるかはひとそれぞれでしょう。

「その瞬間を味わう」ということは、人生の楽しい面とそうでない面の両方に気づくことでもあります。そして、自分に起こる出来事をより大きな視点でとらえることができるようになります。

もしかすると、その瞬間に意識を向け、時間をかけて味わうことで、エネルギーを充電すると同時に、困難な瞬間を乗り越えるための準備をしているのかもしれません。

人生がいきなりポジティブだらけになることはありません。

ましてや、むりやりポジティブに考えることも必要ありません。

「感覚」は不確実で曖昧な時代を生き抜く“鍵”

やってみるとわかるのですが、この状態に集中し味わうことを10分でも持続させるのは難しいです^^;

セイバリングを実践しようとして最初に感じるのは、「思考のおしゃべり」にすぐ頭が占領されることです。思考に没頭しはじめると、考えすぎたり不必要な心配ごとがどんどん広がっていきます。その多くは事実ではない妄想であることが殆どですが、私たちはそれに気づくことができません。

多くの方は、考えること(左脳)よりも感覚(右脳)を研ぎ澄ますことが、どれほど大変か実感できるでしょう。

でも、感覚を重視することで、左脳の批判的・分析的アプローチに曇らされることなく、一歩下がって自分を観察することができるようになります。「感情を味わう」ことを意識してみると最初は難しく感じるかもしれませんが、 今この瞬間を大切にすることは、人生を最大限に楽しむための最も大切なスキルになります。

私たちは常にニュースやさまざまな情報源にさらされています。右脳にスイッチを入れることで、普段は見落としがちな微妙な変化の兆しを捉えることができるのです。そして、そのような状態になれば、論理的思考を超えた直感や感情、イメージに従って行動できるようになります。

“今”をゆっくり、じっくり味わう。

テクノロジーが進化して、仕事も生活もスピード、効率化、生産性が求められる現代。その先にはあなたが望む味わいたい感情はありますか?

「感覚」を研ぎ澄ますことは、まちがえなくこれからの時代を生き抜く“鍵”になるでしょう。

2023年は、一瞬一瞬をじっくりと味わう年にしませんか。

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