忙しいながらも日々同じことを繰り返していると、毎日がとても空虚に感じて何かしなければ!と考えてしまうことはありませんか?

普段は子どもとゆっくり向き合う時間がないからせめて週末はめいいっぱい楽しみたい!と思う気持ちもわかります。でも、旅行やテーマパーク、友人家族と毎週のように予定を詰め込んだり、あたかも家族で仲良く出かけることが素敵で幸せな家庭だ、というようなCMが醸し出す空気感、私は好きではありません。

まあ、そのために大きなワンボックスカーが必要だよね?パパ、今度の週末みにいこう!というマーケティングに納得して購入してもらうことが目的ですからね。それはそれでいいです。

とにかく「イベントを計画しないと・・・!」と焦る気持ちで過ごしてもどんどんお金は出ていくし、周りがやってるからという理由だけでは心も疲弊していきますが

本当に考えなければいけないのは週末ではなく日常の日々ではないでしょうか?
毎日繰り返す習慣や生活は平凡すぎて見過ごしがちです。平凡だからこそ、何も考えず惰性で過ごすか、充実できるように工夫するかで満足度はまったく違ってしまいます。

淡々と暮らすなかに幸せを感じるってどういうことだろう

娘が3、4歳ころから何度も読み返している大好きな本があります。

現実にはあり得ないのに、日常のひとこまにすぅっと自然に入りこむ大きなとら。それをソフィーもおかあさんも騒ぎもせず、にこにこしながら家に招きいれ、おちゃをごちそうします。

おかあさんとソフィーがふたりで過ごすお茶の時間。
ふたりがどんなにこの時間を大切にしているのかが伝わってくる情景。
ソフィーの来ている服、タイツ、おかあさんのまとめた髪や服の色使いも素敵でなにもない日を大切にしてることがわかります。

そんな素敵な時間をぶち壊すのに十分であるとらの訪問によってどうなるかと思えば、「どうぞ。いらっしゃい。」といっさいブレない安定感。家中の食べものをたいらげてしまうとらを楽しそうに眺めるふたり。帰宅したら食料が全部なくなっている窮地をものともせず素敵な提案をするおとうさん。さらに次回とらが来た時のおもてなしまで考えてタイガーフードを買い置きするなんて、来るもの拒まず感が半端なくスゴすぎる!!

何が起こっても、淡々と日々を暮らし、すべてを楽しんでしまう生き方

そんなおとなの姿を見ているソフィーも、ありのままをあたり前として受け入れています。

平凡な日々こそ貴重な時間。ありのままを受け入れるのは強さが必要

この本の作者ジュディス・カーはドイツのベルリンに生まれ、その人生は決して平坦ではなかったようです。1933年家族とともにナチス支配下のドイツを離れ、スイス、フランス、そしてイギリスへ移り住んでいます。彼女が抱いたであろう恐怖はこの本から感じられません。日常の平凡な暮らしこそが、彼女にとっては宝ものだったのかもしれません。

そうした背景を知ると、ソフィーの気持ちやとらの存在がまた違って感じられます。
どんなときにも日々の習慣を大切に淡々と暮らすソフィーの家族をみていると、本当の強さってこういうことなのかな、と思います。想像もしないことが起きたとしても拒否することもなくありのままを受け入れて、まるで「いつでもどうぞ。わたしたちは準備できているよ」と言っているよう。

偶然にもお茶つながりですが、私が茶道が好きな理由のひとつは「物事に動じない心」を養う精神が根底にあるからです。

企業の営業戦略にはまっていませんか? 日々を楽しむ創造力の大切さを子どもにも伝えたい

朝起きて、保育園へ送って、仕事に行って、帰ってきたら家事に追われ、お風呂に入れていつのまにか寝落ちして、ごはんを炊くのも忘れていた…。なんども繰り返す日常。

毎日毎日追われるように過ごし、たまの休みにどこかへ行きたい、イベントだけが楽しみ、記念に残る思い出をつくらなくちゃ!と強迫観念のように忙しくしている人は私の周りにもたくさんいます。

特に日本人は行事ごと、イベントごとが好きな人が多くないですか?
それも商業目的でつくられたような安易なイベントまでしっかり取り入れてますよね。
クリスマスにはじまり、バレンタインデー、最近では恵方巻の習慣までもが全国に広がっているようでドン引きです(関東にはあの風習はありません)。

私はそういった仕組まれた行事ごとに冷めているところがあり、仰々しく騒ぐのが好きではありません。誕生日もクリスマスも家ですこしだけ料理を作ってワインをいただいておわり。

それよりも、普段なんでもないときに子どもと一緒に本を読んだり、絵を描いたり、お菓子をつくるほうが好きです。まだ全然できていないこともあるけれど、もっと日々を充実させてなにもない日を楽しく過ごしていきたいです。

用意されたテーマパークでは順番に楽しませる仕組みが作られていますが、日常を楽しむには、自分で創造して動くしかありません。どうしたら子供が喜ぶだろう?どうしたら私も楽しいだろう?そうやって一緒に考えながら創造する日々は、将来子どもにとって忘れない日々となるでしょう。

ご紹介した絵本はこちら。
登場人物の表情やファッション、色使いも楽しめる一冊です。

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