6月後半から学生は夏休みに入りました。
ドイツは州ごとに夏休みの時期が変わるのですが、今年のベルリンはかなり早いほう。
そのため、8月からもう新学年がスタートです。
日本だと8月は猛暑、お盆…と夏本番~
という感じでちょっとリズムが崩れそうですが、それはそれで子どもたちは楽しんでいます。
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学生用の無料BVG(ベルリン公共交通)チケットがスタート
ところで夏休み明けから「学生はBVG(ベルリン公共交通)チケットが無料になる」という話を聞いて手続きしたものの、まだご存知ないおかあさんもいたので、このブログでも紹介しておきます。
こちらの記事で、大人のチケットで子どもも一緒に乗車できることをお伝えしましたが、同乗条件もなくなりますね。いや、本当に助かります。
BVGは、6歳までの子どもはもともと無料で乗車できますが、2019年8月からは小学生、中学生など学生証があれば無料で乗車できるようになります(対象はAB区間)。ただし、学生証があれば条件を満たすわけではなく、学生用のBVG無料チケット(カード)が必要ですのでご注意ください。
なお、新学期の8月から利用するためには、7月10日までの手続きが必要です。
申請はオンラインのみ。BVGオフィスでは受付けていません。
まだ手続きしていないかたは、以下を参考にすぐ申請してくださいね。
申請のために用意するもの
・申請用の証明写真(JPG)
上半身で顔がはっきりわかる、いわゆる証明書の写真
・Schülerausweis(学生証)
裏表の写真をとってデバイス(パソコン/スマホ)に画像を取り込んでおきます。
2018/2019 …2019年7月に期限が切れるものでも大丈夫です。
2019/2020 …すでに発行されていればこちらで。
・根気
申請開始直後だったためか、わたしはオンラインのシステムダウンがひどくて完了するまで何度もくりかえしました。現在はスムーズかもしれませんが、もし同じような状況でも時間を変えて何度もトライしてみてください^^
学生用BVG無料チケットの申請方法
1.BVGの専用ページにアクセス。
https://www.bvg.de/schuelerticket
2.赤いボタン「Schülerticket Bestellen(学生チケットを注文)」をクリック。
3.証明書用の写真と学生証の表裏を黄色いボタン(Datei hinzufügen)から画像を選択してアップロードする。顔写真の上下に赤い線が表示されていたら、赤い線がみえなくなるように画像移動ツールで調整する。
※下の説明は、ベルリンからブランデンブルグ州の学校に通学している学生は、ベルリン住所登録がわかる書類(PDF)と州が認定した学生証をアップするように記載されています。
4.アップロードが完了したら下の黄色いボタン(übersicht)を押す。
5.個人情報の画面に必要事項を入力する。
Dine persönlichen Daten
子供の情報
Bitte einen gesetzlichen Vertreter angeben
法定代理人(保護者)情報
Dine Anscheift
住所
Hat dein gesetzlichen Vertreter eine andere Anschrift?
法定代理人が別の住所あればチェック
Dine Kontaktdaten
電話番号・eメールアドレス
Wir bitten dich, folgende Erklärungen abzugeben
個人情報のデータの受け渡しに承諾するもの。
ニュースレターで最新情報を受け取りたい場合はすべてチェック。
6.すべて入力したら赤いボタン「Weiter zur Zahlungsart」を押す。
7.確認用データにまちがえなければ「Jetzt kostenlos bestellen」を押す。
8.入力したメールアドレスにBVGからメールが届くのでリンクをクリックする。
件名:Neues Schülertic
9.リンク先のBVGサイトで確認キーを入力して完了する。
10.後日、指定した住所にカードが郵送される。
※兄弟姉妹がいる場合は、1~9を子どもの分だけ繰りかえす。
対象はベルリンAB区間、自転車もOK
学生用のBVG無料チケットの有効区間は、ベルリンAB地区です。
学校がAB地区にあるか、路線図でチェックしておいてください。
また、学生はこの無料チケットで自転車も一緒に同乗させることができます。
普段から自転車も同乗するベルリナーもよく見かけます。
BVG(公共交通)は電車、バス、トラムも共通のチケットですので、さらに移動範囲が広がりますね!
学生用BVG無料チケットで思ったこと
今回の制度はベルリン州が支払うことによって成り立っています。
この情報を聞いたときに「子供の交通費だけでも不要になるのは助かるなあ」と思ったと同時に、税金の使われた方がダイレクトに自分ごとに繋がっていて、子どもにも税金の使途が明確だと感じました。
娘は今回のことで「ベルリン、こどものために税金をつかってくれてありがとう!」と言っていました笑。その言葉を聞くと、親はできるだけ税金を納められるようがんばろう、という気持ちにさせてくれます。
常々、大学生に対する国のサポートに関しては学費のみならず、衣食住全般に素晴らしいと感じていますが、その範囲がさらに小さいな子どもたちにまで広がっています。移住者の増加や急激な住居コストの高騰なども絡んでいるとは思いますが、こどもたちに還元されるシステムはほんとうに素晴らしい。
ドイツを含め欧州は税金が高くて有名ですが、子どものころにお世話になったからこそ、今度は自分が次の世代へ…と感謝して納めてられるのではないかと感じます。
税金については、娘とまた驚いたことがありましたので、おってご報告しますね。
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