今日から新学年が始まり、子どもたちは咲きだした桜の下を元気に登校していきました。

新学年、というと…そう、役員決め!
元気な子どもたちとは裏腹に大人たちからはため息が聞こえてきそうです。この時期、PTA役員決めのトラブルの話題にも事欠きません。テレビでもネットでも役員決めが大変!どうにかならないの!?という声が溢れています。

1分で役員決定!?PTA役員が毎回立候補で決まる理由

うちの小学校では3月末に翌年のPTA役員、クラス役員を決めるので、すでにこの時期には役員が確定しています。新1年生のときだけ入学式のあとにクラスの父母が集まってその場で役員選出をしましたが、ものの1分で決まりました。クラス委員長、副委員長、広報担当と3名を出すことになっているのですが、すべて立候補され、はじめて小学校を経験する娘の親としてはちょっと驚きました。

最初は勝手がわからずでしたが、結局1年生のときに颯爽と立候補したお母さん方は、すでに上の子がいて内情をよくご存知の方たちでした。やるなら低学年のうちに、なるべく小さいうちに…と暗黙の了解があったんですね。高学年、それも6年生となると謝恩会や卒業アルバムなど通常とは違う行事があるので大変なんだそうです。1年生で立候補されたお母さんたちは、司会進行も行事の段取りもそして懇親会の調整などもすべて経験されているのでそれはスムーズにこなしていました。その後を継ぐ役員は「あのようにやればいいんだ」と安心して臨むことができています。

地方の小さな学校のため6年間で必ず役員がまわってくることになるので逃げ切るという考えがありません。やるなら早いうち、下の子と重ならないから今年やります、という感じです。

毎年だれか立候補するので(時には多すぎてじゃんけん!)誰も手を挙げず無言の嫌な時間が流れる、くじ引きで決める・・・ということはありません。私も立候補してすでにクラス役員を終え、昨年は本部役員を経験しました。

PTA役員をして気づいたこと。嫌々関わるのは子どもも誰も幸せにならない

「PTA役員」というとネガティブなイメージのほうが強いのではないでしょうか。
これだけ仕事を持つ女性が増えているのに、平日昼間に役員会を開催する、仕事を休まなくてはいけない、専業主婦に負担が偏り不平不満がでる、といったことが問題になっているのだと思います。

人が決めたルールを無理やり「やらされる」から拒否反応もおこるし、時代錯誤、現実的じゃないなどの批判も出てくる。この状態でくじ引きにしろ何にしろ役員に選出されてしまうと、とにかく1年間は自分を殺して我慢して、イライラしながら過ごすことになるでしょう。義務だけがのしかかり、もう「子ども」から意識が完全に離れてしまいます。

PTAの本来の目的ってなんでしょうか?

日本におけるPTA(ピーティーエー、英語: Parent-Teacher Association)とは、各学校で組織された、保護者と教職員による社会教育関係団体のことである。任意加入の団体であり、結成や加入を義務付ける法的根拠は無く、全ての児童生徒のためのボランティア活動というのが本来のあり方である。
引用元: PTA – Wikipediaより

「任意加入の団体」「ボランティア活動」
この定義が物議を醸しているのですよね。
ボランティア活動ならできる人がやればいいじゃん、ということになってしまう。

みんな忙しいからボランティアなんかやってられない。
無理やりやらされた人は不満が募り、やらせてしまうひともホッとしながら後味が悪い。
ただのシキタリになった形骸的な活動は何も生み出さず時間の無駄。
子どもはもちろんのこと、こんなPTA活動は誰も幸せにはなりません。

なにごとも変化を求めるなら自分から関わり行動を起こす

PTA活動そのものの是非を問う必要がある、と思うのであればPTAに入って提言してもよいと思います。なにいってるの?と思われるかもしれないけど、結局なにかを変えたいと思うのに自分から関わらないということは、ただの傍観者で愚痴をこぼすクレーマーになるだけです。

この小学校では授業参観日にPTA役員会をセットして、わざわざ別の日に会社を休まなくても済むようにしています。そういうことも実際役員になってみないとわからないですし、外野で文句をいうよりも実体験をもとに改善していくほうが建設的です。

私の友人のことですが、彼女はクラス役員ならずもPTA会長に立候補しました。
歴代をみてもPTA会長は大方6年生の父親が担当しています。
女性でありしかも低学年の親である彼女が私に言ったのは「この体制は必ず破綻する。現状を変えるには中心に入らないと無理。」という強い意思でした。

「流れを変えるひと」というのは彼女のような人を言うのだと初めて思いました。

そういうひとは、周りを動かす。
今までうしろ向きだったひとも前を向く。
親たちを巻き込み、教師を巻き込み、地域を巻き込む。

すべてがスムーズにうまくいくわけではありません。
でもおかしいと思うことをはっきりと伝え、提案をして考えるきっかけをつくっています。
彼女と同時期に本部役員を経験できたことはとても幸運だったと感じています。

「仕事があるからできない」は完全に受け身。やると決めたから仕事をコントロールする。自ら主体的に動く。

「そういうひとは仕事がなんとかなるんでしょ。私は休めない仕事なんです」と言う方もいるかもしれません。しかし彼女はほぼ毎日全国津々浦々を出張で飛び回るバリキャリウーマンです。そして毎年立候補するクラス役員さんたちも仕事をされています。土地柄、病院関係の方が多く看護師のおかあさんがとても多いです。それでも年間行事表をにらんで前々から予定を組み役員のしごとを引き受けています。

もうわかると思うのですが、彼らは嫌々ではなく、自ら積極的に関わっているということ。
主体的に動いているんです。「仕事があるからできない」は、自分の生活が仕事に支配されているということです。上司がいるとか役職の問題ではありません。仕事においても、暮らしにおいても、人生においても自分のことを自分で決定していないだけかもしれません。

人間が集まるところにはエネルギーが発生します。
おそらくこの学校には「流れを変えるひと」のような空気感がありエネルギーがあるのだと思います。なぜなら、同じ土地でも近隣の小学校ではモンスターペアレントがらみのトラブルがとても多く頻繁に問題が起きているから。人が集まるエネルギーを軽んじてはいけません

「役員は引き受けない」という選択もあり。自分にできることを自ら選択する力を持つ

こどもが多くの時間を過ごす学校の場を少しでも良くしたい。
国の動きや教育委員会、PTA組織…色々疑問に思うことは私もあります。

それでも、今自分にできることを考え行動する
既存の体制に疑問を感じたり、起きてもいないことを心配したりするまえに、目の前にある自分ができることから着手すればよいです。役員を引き受けるという選択もできるし、「引き受けない」という選択もあるでしょう。引き受けないと決めたなら、子どもの教育において他にどんなことなら協力できるのか?提案してもよいと思います。

大切なのは、自分で選択を決定することです。
仕事や組織のせいにしないで、自分の行動を自らの責任で決めていきましょう。

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