将来に漠然とした不安はひとそれぞれで感じ方も違うでしょう。
同じ環境であっても「不安」に対する考え方を変えることで上手に向かうことができます。
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つきつめると不安とは「仕事」「お金」「健康」に集約される
小学生を持つお母さんなら子供の勉強に対する不安というのもあるかもしれません。
しかし、お母さんたちと話していると、結局のところ、進学の不安、その先には「ちゃんとした仕事に就ける」かという仕事の不安に繋がっていることがわかります。
そして無事仕事を得たとしても、果たしてその仕事は自分に合っているのか?仕事場に馴染めるのか?長く勤められるのか?…などという不安が常に付きまといます。現に今、仕事場の人間関係に悩んでいるひとだっているでしょう。転職したとしても人間関係が必ず良くなる保証はありません。
仕事と直結するのは「お金」です。
なぜ仕事をするのかといえば、収入を得るため。
働きがいや社会貢献を仕事の目的にしているひともいますが、それは収入があったうえでの二次目的です。結局のところ生きていくためにはお金が必要です。年金問題や老後の不安というのもつまるところ「お金」の不安です。
そして仕事もお金も「健康」であるからこそ手に入れることができるものです。
健康を損ねてしまった場合は、治療に専念して健康な状態に戻すことが最優先になってしまいます。その間、仕事もお金もストップしてしまえば3重の不安に苛まれることになります。
こうしてみると、将来の漠然とした不安は「仕事」「お金」「健康」の3つに集約されるのではないでしょうか。
不安を煽る社会にどっぷり浸かっていると不安の正体がわからなくなる
不安は意図的に作られているといっても過言ではありません。
まわりをよく観察してみましょう。
「20代、30代の若い世代はもはや年金はもらえませんよ!」
「日本の市場は小さくなるばかり。就職は難しいですよ!」
「こんな症状ありませんか?大きな病が隠れていますよ!」
どう?あなた不安になりませんか?なるでしょう!?というメッセージで溢れていませんか?
こういう情報はテレビや新聞などのメディアから発信されることが多いので、テレビにどっぷりつかっているひとほど不安を抱きやすい傾向があります。とくに定年を迎えた老夫婦などテレビがつけっぱなしで「健康」というキーワードがあればすぐ飛びついてしまう。久しぶりに実家に帰ったら健康器具や健康サプリが増えていた、ということはありませんか?「テレビで言ってたのよ」という言葉が出るようでしたら要注意です。
そんなご両親のことは冷静に見れても、「年金がない」「給料はあがらない」といった情報には振り回されている自分がいるかもしれません。
漠然とした不安に向き合うには?不安を細分化してみる
漠然とした不安は文字どおり漠然と、ぼんやり、なんとなく抱えているからよく見えなくて不安になります。お化け屋敷を想像してみるとわかりますが、よくみえない正体のわからないものはそれだけで怖くなりますよね。お化けが仕掛けられていることも、人間がやっていたり作りものであることも理解しているのに、暗くて見えないことで怖さが倍増します。
1:不安のもとは本当なのか本質を見極める
言われたことをそのまま考えることもなく受け取っていたら「テレビが言ってたのよ」と同じことです。まずは「それは本当なのか?」と疑うことから始めます。
「日本の市場は小さくなる」というのは人口構成比からみても明らかで事実です。
しかし、「だから就職は難しいですよ」というのは必ずしもイコールではないのでは?
大量生産、大量消費時代はその公式が当てはまるかもしれませんが、今やニッチな市場を狙ってお客さまのニーズに合う製品・サービスを開発提供することが求められているのです。
2:不安の元となる課題を解決するための仮説を立てる
不安の元に納得できるならば、それを解決するにはどんな方法があるか仮説を立てます。
「若い世代は年金がもらえない」将来どうなるかわからないがこのままだとそうなるだろう、と納得したとします。ではどうするか?
対策としていくつでも思い浮かぶものを書き出します。
「貯金をする」「節約をする」「投資をする」「収入を増やす」…自分の性格や家族構成、スキルなどを見合わせた実現性が高いものを考えましょう。自分ができそうな対策が決まったらどの程度不安が解消されるのか?数値化できるものは具体的に算出します。
3:不安を解消する対策が決まったらアクションに移す
対策が決定したら行動です。今からすぐにできることからスタートします。
「投資をする」と決めたならどんな投資の種類があるのか?本を読むことからでも構いません。「収入を増やす」には現在の仕事でキャリアアップが可能か?あるいは転職か?そのための情報収集を始めます。
4:実際にやってみてうまくいなかければ2に戻る
机上の空論で始めてみたものの、やはり自分には合っていないようだ、ということもあるでしょう。その場合は工程2に戻って仮説を作り直します。別の方法を試してみてうまくいくか確認すればよいだけです。
PDCAをうまく利用して不安を視覚化して解消しよう
これはPDCAサイクルというもので、計画→実行→評価→改善を回すことで業務改善を行うときのフレームワークです。
PDCAサイクル(PDCA cycle、plan-do-check-act cycle)は、事業活動における生産管理や品質管理などの管理業務を円滑に進める手法の一つ。 Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)の 4段階を繰り返すことによって、業務を継続的に改善する。
引用元: PDCAサイクル – Wikipedia
仕事ではPDCA使ってるよ!という方もいるかもしれませんね。
しかし、生活にこのしくみを組み入れているひとは少ないかもしれません。
「不安」という課題に対してどう取り組んで課題解決していくか当てはめてみると当初感じていた漠然とした、ぼんやりとした、なんとなく不安…という感情の輪郭がはっきりしてくるでしょう。
ここで注意してほしいのは、繰り返してしまったことを恥じる必要はまったくないということ。仮説、検証を繰り返すほど精度が上がっていくものなので、むしろ改善スキルが向上していると考えてよいのです。
真面目なひとほど一度決めたことを変えることに罪悪感を感じてしまう傾向がありますが、どんどん調整して自分なりの方法を見つけていくことが継続のコツです。
不安への特効薬は「今」に集中すること!
結局、漠然とした不安の一番のくすりは、「今ここ」に集中して行動を起こすことです。
頭の中で考えてばかりいると悶々としてしまい、ネガティブな感情がいつまでも残って不安材料になっていきます。メディアのメッセージは冷静に判断し、本質を見極めて具体的な行動に移すことができれば、「その不安に対しては、今わたしは具体的な対策をとっているから大丈夫。」と腹を据えることができます。
あなたが具体的な行動に没頭すればするほど、もはや「不安」が入るスキがなくなることもあわせてお伝えしておきます。
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