以前、[国際送金]郵便局・ゆうちょ銀行は送金手数料一律2,500円でおススメ!という記事を書きましたが、比較にならないくらいすごいサービスがありました。
TransferWiseはロンドンに本社を置くオンラインの海外送金サービスです。
2011年に設立され、日本では2016年からサービスが開始されました。
今回、実際に使ってみてあまりに感動したのでぜひお伝えしたいと思います。
Contents
TransferWiseの発想としくみが革新的
なにがすごいかというと、とにかく手数料が明瞭なこと。
そして、海外送金なのに、実は国を超えていない。
え??
海外送金なのになにを言っているの?…と思いますが、今回、私は日本にあるトランスファーワイズ・ジャパンの口座に振り込んだだけ。どいうことかというと、送金側の国と受取側の国でそれぞれ送金したいひとをマッチングしているんです。
たとえば日本にいるAさんが海外のBさんに送金したい場合、TransferWiseの日本支店に送金するだけです。TransferWise側は同じ通貨で逆向きに送金したいひとをマッチングします。
海外へ送金したいAさん、Cさんにとっては、実際には国内送金をしているだけなんですね。
送金額はまちまちなので、マッチングの組み合わせはTransferWiseが調整しています。
TransferWise創始者のターベット・ヒンリクスとクリスト・カーマンがエストニアとロンドンで別々に暮らしていたとき、それぞれ必要なユーロとポンドを国内の銀行に送金してお互いの用事を完了したことからこのサービスが始まったそうです。
「僕たちと同じように困っているひとがいるはずだ」という閃きと「お金は自由に取引されるべき」という価値観がこうした新しいサービスに繋がっているわけです。素晴らしい!
「送金手数料」だけで為替レートに隠しコストがない
通常、銀行や郵便局からの海外送金は数種類の手数料がかかります。
- 送金手数料
- 為替レート手数料
- 中継銀行手数料
- 受取銀行手数料
海外送金って単純に1回の手数料だけではないんですね。
手数料にも、送金元銀行、中継する銀行、送金先銀行があり、為替レートも市場のレートに上乗せした手数料がかかる。これがいわゆるはっきりしない「隠れコスト」になっています。
それが、TransferWiseは送金手数料だけ。
常に本当の為替レートを利用するため、隠したコストが存在しない。実に明瞭です。
一般的な銀行では、手数料+為替の上乗せを合計すると3%~8%になりますが、TransferWiseで日本円を送金する場合は0.8%~1%です。
アメリカ、カナダ、オーストラリアドル、ユーロなどは従来よりもさらに安く送金できます。通貨によって変更影響が相違しますのでこちらのページをご確認ください。
【お知らせ】日本から海外への送金にかかる手数料の変更について
着金予想日がわかる。早ければ当日数時間後に送金完了
郵便局では4~6日くらいで送金されるようでかなり幅があるのですが、TransferWiseは入金前から予想日がわかります。本人認証を申請する前は3日後が表示されていましたが、認証後アクティベートを実施したあとはなんと「11時間後」と表示されて目を疑いました。実際に送金すると当日のうちに送金が完了されました。
送金経過が逐一わかる。メールのお知らせで安心!
着金予想のお知らせだけでも十分ですが、さらに驚いたのは送金手続完了後から随時経過報告がメールで届くことです。その都度、TransferWiseの管理画面も切り替わってるので、今どのようにお金が動いているのか明確にわかります。
メールは以下のような感じで、送金完了までに3回受取りました。
その間のかかった時間は7時間ほど。
メール1:送金手続き(#ナンバー)の入金確認を行っています
送金のお申し込みをいただき、ありがとうございます。
弊社口座への着金確認が取れ次第、改めてご連絡いたします。
(ご入金の確認は、日本時間13時~20時にて行っております。)
ご入金処理が完了するまで、今しばらくお待ちください。
受取口座への送金予定日: 9月 20日 水曜日.
メール2:送金手続き(#ナンバー)のご入金を確認いたしました
お客様からお振込みいただいた資金の着金を確認致しました。
まもなく送金を開始します。
資金の両替を実施し、ご指定の口座へ送金致します。
着金想定日: 9月 20日 水曜日.
送金が完了しましたら、改めてメールにて連絡させて頂きます。
こちらにて 送金状況 をご確認頂けます。
メール3:送金手続きを開始しました(#ナンバー)
今日 9月20日に着金予定です。
送金内容の概要は、以下の通りです。
送金内容の詳細は、送金履歴ページからPDFでダウンロード可能です。
ご送金の詳細
敬具
TransferWise社員一同
検証!ゆうちょとの比較で手数料差額は8,000円以上
手数料が明瞭で安くなることはわかったのですが、ではどれだけ変わるのでしょうか?
実際に今回送金した海外送金をゆうちょ銀行で行った場合と比べてみました。
ゆうちょ銀行の海外送金手数料は10,982円
送金手数料:2,500円(一律)
仲介手数料:5.5€(当日換算で約731円)
為替手数料:当日換算で約7,751円
受取り手数料:不明
TransferWiseの海外送金手数料は2,118円
送金手数料:当日換算で2,118円
仲介手数料:なし
為替手数料:なし
受取り手数料:なし
わかっている金額で計算しても10,982円-2,118円=8,864円の差がでました。
実際にTransferWiseの送金完了後に以下のような通知が表示されます。
「銀行送金と比較した節約額」は今回の検証とほぼ同じくらいですね!
検証の結果、たしかに手数料の節約になりました。
郵便局、ゆうちょ銀行がお勧め~と思っていましたが、こんなに差がでるとは…。
為替の変動もありますので、必ずしもこのとおりにはなりませんが、おおよその傾向はつかめるのではないかと思います。
TransferWiseの留意点「郵送を受取れる日本の拠点があること」
これだけ素晴らしい仕組みのTransferWiseですが、ひとつ注意が必要なのは、日本から海外送金する場合は、日本に住所がないと登録ができません。登録後2-3日でアクティベーションコードが郵送されますので、そのコードを管理画面で入力する必要があります。
えー!海外にもう住んでるし…という方は、海外居住でマイナンバーを保持していない場合でも、郵送物を受取る住所が日本にあり、かつ日本で発行された顔写真付き本人確認書類(受取住所が一致)があれば、海外在住でも登録できるようです。詳しくはこちらをご覧ください。
マイナンバー「個人番号カード」をお持ちでないお客様
TransferWiseの実際の登録方法は少し長くなるので、次回、画面操作とアクティベーションコードの郵送を含めて詳しくお伝えしたいと思います。
なにげに嬉しい機能、相手の受取り額を固定できる「為替レート保証デポジット」の記事も追加しましたのでご覧くださいね。
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