日本のように単一民族で同じ文化背景をもっていると、すでに共有している情報はある程度割愛しても話が通じます。あまりにもそれが普通だと省略していることさえ気づかないのですが、意思疎通ができていればとくに違和感を感じません。でも相手の頭の中はわからないもの。知らないうちにこんなことが起きているかもしれません。

こたつが壁に!? 異文化ならではの発想は理解を超える

仕事で日本に来ている海外の方を滞在中サポートしている友人と再会した際、おもしろい話を聞きました。先日トルコの方から「日本の冬は寒い、暖房でなにかよいものはないかしら?」と相談を受けたので使っていないこたつを譲ったそうです。

数日後。

「こたつは全然暖まらない。役に立たない!」という彼女の部屋に行ってみると、なんとヒーターをつけたこたつが壁に立て掛けてあったそうです。たしかに暖房器具であることは間違えないですが、ストーブのように部屋全体を暖めると思ったらしく、壁に立てられたこたつのヒーターがむき出しになっていたと・・・。

わたしたちは察してもらうことに慣れすぎているかも?

そうか、そこから話さないと理解できないのね、と思わずお互い笑ってしまったと同時に「日頃、私たちは色んな情報を省略してるかもしれないね」と話しました。

「これは常識だからとあえて伝えないことがたくさんあるのではないかしら? 
同じ国で同じような文化の中で育ってきたとはいえ、まったく同じ経験をしている人はいないものね。もしかすると誤解が生じているにもかかわらず会話を続けていることもあるかも。話の腰を折るのも気が引けるし、まあちょっと疑問はあるけどこのままにしておこう、とか。」

男女間のコミュニケーションでもよく話題になりますが、女性が不機嫌な原因が男性にはさっぱりわからない。「言わなくてもわかるよね?」という女性と「言わないとわからない」という男性の気持ちはどこまでいっても平行線だと感じることはよくあります。

反面、正直めんどくさいなぁとも思いながらも、実際にそのような経験をしながら意識して言葉を補ってみると、ストレスなく事が運ぶこともあるのです。

察っしてほしいと期待せずどんどん言葉に出していこう!

わたしたちは、相手が女性だとか、家族だとか、日本人だとかで共通の認識範囲を無意識に作っていることがあります。これは伝えなくてもわかるはず、いやわかってるよね? えっわからないの!?・・・と勝手にエスカレートして勝手に腹を立てることってありませんか?

日本独特の「察する」文化が気配りや配慮といった素晴らしい行動につながることもあれば、過度に察しあう空気を作り出し、人と人の間にひずみを生み出してしまうこともあるのです。

今後日本にも多くの外国の方々がくるようになり、日本独特のコミュニケーションに固執しては意思疎通が難しくなるでしょう。言語の違いだけでなくコミュニケーションの土台となる思考も状況によって変化させていくことが必要です。ましてや英語はよくわからないし、正しい英語がわからないからもう伝えなくていいや…なんて諦めてしまうと、ミスコミュニケーションからトラブルに発展してしまうこともあるのです。

相手に伝わらないのは受け手が悪いのではなく、伝え方が悪いのかもしれない。また自分が受け手になったときは、わからないことは正直に聞いてみる。今回の一件で、私も一層意識してみようと思いました。

ひとこと加えるだけでコミュニケーションが円滑にいくのであれば使わない手はありません。
わかってるとは思うけど念のために伝えるね。そんな前置きであらためてコミュニケーションを考えてみたいと思います。

個別相談キャンペーンはメールマガジンご登録者限定でご案内しております。最新情報をお受け取りになりたいかたはこちらからご登録ください。
「ライフシフトデザイン通信」登録はこちら