目標を達成したい、決めたことをやり遂げたいとき、自分の力をどれくらい信じているかによって結果は大きく変わってきます。アスリートを例になぜ彼らは結果を出せるのかを前回考えてみました。

結果を出すひとの共通点は自分を100パーセント信じ切っていること
ゆるぎないその自信は「不可能」という言葉そのものが存在しません。

でもそんな確固たる自信があるほうが珍しいのでは…と思いますよね。

自己肯定感の塊だった子どもが自信を失っていく理由

先の記事でだれでも子どものころは自信に満ち溢れていた、と書きました。
立つこと、歩くことを疑う子どもはいません。ただできることを知っている=できないという選択はない、それだけです。

ではなぜ、そんな自己肯定感の塊だった子どもたちが大人になるにつれて自信を失っていくのでしょうか。私の経験から考えても3つの障壁が行く手を阻みます。

原因1:「親」の存在

はじめて立ったとき、はじめて歩いたときにはあんなに喜んでくれた周りの大人たちは、いつしか「あれはダメ」「これはだめ」「あぶないよ」「やめなさい」と子どもの行く手を阻むようになります。もちろん命にかかわることはすぐに阻止しなくてはいけませんが、そうでない選択まで親が介入してくると子どもは自分の選択がいけなかったと学習するのです。

一番身近な存在に毎日毎日、自分の決意を否定される。
子どもたちは自分の選択に迷いだし、やがてみなぎっていた自信に不安を抱き始めます。

原因2:「学校」の存在

私は日本で生まれ育ったので、日本の学校という前提が必要かもしれません。
平均的、均一的を良しとする学校教育は個人の才能をひたすら伸ばすことは難しいでしょう。

時間を忘れるほど絵を描くことが好きな子、本を読むことが好きな子も学校に入れば極端に制限されます。もちろん、学校自体がそのような目的でつくられていないのであたりまえのこと。得意なものとあわせて苦手なものもクローズアップされます。

成績表も「がんばりましょう」の項目を自ら認識させますね。中学高校では受験や試験、部活で忙しく、友だちの空気を読むこと、周りに合わせることに価値を見出す年代です。

本当に自分がしたいことに向き合える幸運な子、本人の才能を信じて伸ばせる教師は一握りでしょう。なにより先生がやることが多すぎます。仕事としての範疇を超えているのが日本の現状。先生ひとりひとりの問題というより日本の学校システムによるところが大きいです。

原因3:「新卒ブランド」の就職活動

「新卒ブランド」という言葉でわかるように、新卒に価値がおかれる日本の就活では卒業と同時に就職することが求められます。

賞味期限が設けられた中で何社受けても断られるうちに自分そのものに価値がないと思い込んでしまう。採用されたとしても自分の本当にやりかったことはこんなことじゃない、と数日でやめていく新入社員も増えています。

就職してみたのものの自分のやりたいことではない。でもやりたいことがわからない。ドロップアウトした人生はもう取り返しがつかない。順調に歩く周りと比較して自信がどんどん崩壊していきます。

自分への信頼を取り戻す「自分軸」を見つける3つの方法

これだけの障害をかいくぐって運よく自信を保ちながら生きているひとは、親に恵まれ、教師に恵まれ、職場に恵まれたひとかもしれません。あるいはそのどれかひとつでも素晴らしい人生の出逢いがあったなら自信を取り戻すことができる可能性もあります。ただ現実がどうであれ、今から幼少期にもどり、学校生活を送って就職活動の時代に戻ることはできないのです。

でもあなたが運のよい恵まれたひとでなくても諦めないでください。
ここから自信を取り戻していけばいいのです。自信を喪失するカラクリを理解した今、自分に原因があるわけではなくこうした仕組みが自己肯定感に作用していたとわかったのですから。

では、具体的な対策を見ていきましょう。

「自分との約束」をして小さな成功体験を積み重ねる

「自分との約束」をして小さな成功体験を積み重ねる
自信は紙のように薄い成功体験が積み重なって形成されていきます。
自分がこうしたいと思う小さな習慣をノートに書いてできたことを毎回視覚的に残していきます。「笑顔で話す」「朝起きたら1分間瞑想する」「ありがとうを10回言う」…などなんでもよいので必ず書き出して目で認識できるようにします

いきなりハードルの高い約束をするのではなく、簡単にできるものからひとつひとつ積み重ねていきます。すでに身についている習慣でも構いません。ただ日々流すのではなく、約束したことを実行するたびに自分にOKを出していきます。

とにかく数をこなすこと。繰り返し成功体験を味わうことで「わたしはできる」という思考のクセをつけていくことができます。

自分軸がある女性の具体的イメージを詳細まで描く

自分軸がある女性の具体的イメージを詳細まで描く
小さな成功体験を重ねていくと、自分との約束を守ることが習慣化されていきます。
今はまだこうありたいという女性像とは距離は遠いかもしれません。
でも大丈夫。淡々とイメージトレーニングを進めていきます

あなたが思い浮かべる「自分軸がある女性」とはどんな女性でしょうか?

実在する人物がいるなら写真や映像を、架空の人物なら彼女の表情、ヘアスタイル、服の色、歩き方、どんなものを食べているかを映像化できるくらい具体的にイメージします。

徐々に成功体験を積み重ね自信を取り戻しつつある状況なら「私なんか無理」「こんなことして一体…」という疑念が湧いてくることも少なくなっているはずです。どんどんイメージを膨らませて楽しみましょう。

理想のイメージの先にある簡単にできる行動を実際にやってみる

理想のイメージの先にある簡単にできる行動を実際にやってみる
実際に行動に移すことで目標達成をより現実に近づけることができます。
今度は目標を定めて結果を出したあとに実際にとるであろう「行動」にシフトします。

たとえばすでに達成している視点からやったこと、感じたことを日記に書く。
定期的に体を動かす習慣があるはずからトレーニングジムを見学に行く。
睡眠時間を確保して眠りの質にこだわっているはずだからオーダーメイド枕を買う。

あなたの理想とする女性ならどんな行動をするだろう?
その行動を想像して今の自分がどうであれ、具体的にアクションに移していきます。

この行動は仕事のチームやグループでの達成イメージだとひとりではなかなか行動が難しいこともありますので、ひとりで完結できることが適しています。

こうしてみると、多少演技的で白々しい感じを受ける方もいるかもしれませんが、小さな成功体験とイメージ、そして実際の行動を組み合わせることで、脳は現実との区別がつかなくなります。本当に起きていると脳に思わせることで思考が現実に近づきます

キャンペーンやチャレンジ企画はメールマガジンご登録者優先でご案内しております。最新情報をお受け取りになりたいかたはこちらからご登録ください。
「ライフシフトデザイン通信」登録はこちら