目標を掲げたら必ず達成する人の共通点

浅田真央選手の引退会見を見ていて、本当にまっすぐ目標に向かって進むひとだなあ、と思いました。とにかくあきらめない。目標を定めたら疑うことなくそれに突き進んでいく。復帰後、オリンピックに行くと自分で言ったことを撤回するのが難しかった、と悩んだことも告白していました。自分で決めたことは最後までやり抜くひとだからこそ、言ってしまったことの責任を感じたようです。でも最後は本当に晴れやかな笑顔でよかった。おつかれさまでした。

ひとつひとつの質問にとても真摯に答える彼女を見ていると、自分の進む道をしっかりと見つめて軸のあるぶれない素敵な女性に成長されていると感じました。

ただ、彼女を見ていて自分とはかけ離れていると感じたひともいるのではないでしょうか?
私たちは、遠い目で「やっぱりアスリートは違う」「才能があるひとは違う」と彼らと一般人のあいだになにか特別なものがあるように一線をひいてしまう傾向があります。

けれどそのように結果を出すひとたちは、ただひたすら淡々と継続して努力して、その結果思い描いた目標を手に入れているんですよね。

目標を定めたり、「こうなりたい」と思う気持ちは一緒なのに、その後やり遂げる人ひとと途中であきらめてしまうひとの違いはなんでしょうか?

「できないかもしれない」という考えはありえない。やり遂げるひとは100パーセント自分を信じている

目標を決めて「絶対にやる」と決めた気持ちは誰でも同じくらい熱いはず。
なによりも大切なのはそのあと、決意したときと同じような熱量を保っていられるかどうか。よくいう「モチベーション」「やる気」の持続です。目標を立てることよりもなによりも一番難しいことですよね。モチベーションさえずっと同じ熱量で保てるならばほとんどのことはやり遂げることができるのではないでしょうか。

おそらく多くのひとは挑戦をはじめたあとにこんな感情が出てくると思います。

本当に最後までできるのだろうか。途中でできなかったら?
こんなことをして何の得にになるのだろうか。将来役に立つのだろうか

自分の気持ちを疑う。自分の決意を疑う。

ではやり遂げるひとはどうかというと、まったく100パーセント微塵も自分を疑うことがありません。「できないかも…?」という考えそのものが浮かんでこないのです。

この道を歩き続ければ頂上に辿り着く事実があるだけ

山に登ることを考えてみましょう。
遠足などで誰でも一度は山に登ったことはありますよね。そんな地元の小さい山。

さあ出発。
そのときどんなことを思っていますか?

「本当に登れるだろうか。もし頂上まで登れなかったら…」
などと考えているひとはまずいないと思います。体が弱かったり生まれつき持病がある人でない限り、目の前の道を歩き続ければ頂上につくことはわかっています。遠足であれば友だちと楽しくおしゃべりをしながら頂上で食べるおべんとうを楽しみに登っていくかもしれません。

「こんなことをして何の得にになるのだろうか。将来役に立つのだろうか…」
こんなことを考えているひともまあいないですよね。
学校のプログラムに組み込まれているから疑いもなく従う、という感じでしょうか。
勉強の一環くらいに受け止めているかもしれません。

「山の頂上に登る」これが目標。
そのために必要なものを揃える。動きやすい服装、持ち物、雨具、おべんとう、水筒。
そして山に登るコース。どのコースが一番自分たちに相応しいのか。
どんなペースで登るか、どこで休憩をとるか。何時頃頂上につき、何時頃戻ってくるか。

こうしたことを事前に計画していざ出発します。
あとはプランにそって行動するだけ。余計な心配をする必要はありません。
「雨が降ってきたら・・・雨具がある」「疲れてきたら・・・第一休憩所で休む」
ふと後ろを振り返れば「こんなに登ったんだ!」と思うし、一歩一歩は小さいけど確実にゴールに近づいています。

淡々と歩き続ければ頂上につきます。

みんなわかっていること。小学生でもわかること。
この道を歩き続ければ頂上に辿り着く事実があるだけ
一般人にももちろんできるし、天才でなくてもだれでもできます。

自分は「できる」ことをただ知っている。それが自己肯定感。

私たちはだれでも目標をやり遂げる力を持っています。
しかし、大人になるにつれて「私には無理」「私はどうせできない」という疑念が深まっていきます。やり遂げるひと、やり抜くひとは自分にそのような疑いを持たないひとたち、と言い換えてもいいかもしれない。それくらい自分が「できることを知っている」のです。

私がよく引き合いにだすのは赤ちゃんや幼児の話です。
彼らは話すことも、立つことも、歩き出すことも完全に自分ができることを知っています。というか信じて疑いません。歩けないかも…とか、話せないかも…などと不安や疑念で立ち止まる子どもなんて見たことないですよね? そんな不安のカケラもなく、「できない」という概念さえも持ちません。ただひたすら立つ練習を、歩く練習をするんです。来る日も来る日も。ニコニコ笑いながら楽しそうに挑戦します。確固たる自己肯定感をだれもが持って生まれてきています。

こども時代を生きて今、おとなになったわたしたちは誰もが自己肯定感を持っていたのに、もしかすると大人になる途中で自分を疑う思考のクセがついてしまったひともいるかもしれない。けれどその要素は必ず自分の中に眠っています。

やると決めたのにいつも中途半端。やっぱり自分はだめだとか、自分なんかできるわけがない!という思考が身についてしまっているならまずは昔やっていたとおり、「自分を信頼する」ことから始めましょう。だれに教わらずとも潜在意識は知っています。

潜在意識に今ごろ気づいたの!?と呆れられるかもしれませんがまずはそこがスタート。
静かな環境で自分の内なる声を聴いてください。

100%、いや120パーセント自分を信じている。
できるとわかっているからひたすらできるまで継続する。
だからゴールに行きつく。

ただそれだけ。

単純だけどみんなやらないからやったひとだけが夢をつかむ。
自分との信頼関係は近すぎて疎かになったり気づかないかもしれない。
けれど、一番土台となるとってもとっても重要で大切なことです。

次回はどうやって自分との信頼関係を取り戻すか?を考えてみたいと思います。

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