ベルリンにも桜やアーモンドの花が咲いて木々に緑が映えるようになってきました。
春を超えて夏?という日が続きちょっと体がおいつかないほど。
夜8時頃まで明るくて道行くひとたちが一気にビールを飲み始めました笑

さて、よく言われる「相手の立場に立って考える」という言葉。
みなさんはどんなふうに捉えていますか?

人間関係を築くうえではとても大切なことだと思います。
でも言葉で言うほど簡単にはできないですよね?

つい子供にも使ってしまうのですが、相手の立場になるってものすごく難しいと思いませんか?大人でもなかなかできるひとはいないのではないでしょうか。

想像力がないと相手の立場に立って考えることは難しい

「相手の立場に立ってよく考えなさい」昔、親や教師から言われたことがあるかもしれません。仕事でも「お客さまの立場にたって考えてみる」などとよく言われます。

でもこの「立場」って、そのひとになってみないと本当のところわからない。
自分以外の人間にはどうやってもなれないからもう想像するしかないんですよね。

同じような経験をしたひとならば少しだけ想像しやすいのかもしれませんが、
相手の立場に立てるかはそのひとの想像力に左右されてしまうのです。

「想像すればそれくらいわかるよね!?」と思っても、相手はなんとも思っていない(想像できない)。結局、双方の想像力が釣り合わないとどちらかに不満がつのってしまいます。

妻が仕事から帰宅して忙しく家事をしているのに夫はゲームばかりしている
逆に、夫は仕事で疲れて帰ってきたのに妻は近所の不満や愚痴ばかり言う…

相手がどんな気持ちか想像できないとこんな悲劇がおこってしまうかもしれません。

「自分」と「他人」を切り分けてみると見え方が変わる

「相手の立場」と言われたとたん、自分の体から意識が抜け出して相手の体に入るようなイメージがあり、これがきっと現実離れてしていてなんだかよくわからない、うまくイメージできない、ということになるのかもしれません。

パーソナルコーチングでは「視点を変えた質問」をクライアントさんに投げかけることがありますが、これがとても効果があり、一気に物の見え方が変わることがあります。

クライアントさんが変化する様子をみていると、おそらく「相手の立場になってみる」という使い古された感覚とは違う、まったく新しい体験をされていると感じます。

それはなぜかというと、自分と相手をきっちり切り離す作業をしているから。

相手との関係がモヤモヤしているときは往々にして自分と相手の境界線がグダグダになっていることがよくあります。

そういうときは自分の領域からはみ出して、相手の課題にまで首を突っ込んで自ら負の感情を生み出していることが多いんです。相手の立場に立って考えられないのは、想像力の有無ももちろんありますが、余計な感情が邪魔をしていることもよくあります。

その感情にまず気づくこと、そして自分の課題ではなく相手の課題だということを認識すると霧がはれたようにスッキリします。

他人を変えることに翻弄するより自分ができることをする

課題の切り分けができると、無駄なエネルギーを使わずに自分のするべきことに集中できるようになります。

いきなり「相手の立場を考える」と言われてもうまく想像できなかったのが、自分と他人の課題を見分けることができるようになったとたん、とても冷静に相手の気持ちを考えることができるようになります。

そうすると余計な感情も薄れていくので「彼(彼女)はどうしてそんなことをするのだろう?」と客観的に観察できるんですね。

課題の切り分けかたは、主語がだれか?を考えるとわかりやすいですよ。

あなたが気を揉んでいるのが、夫の行動や子供の勉強、上司の振る舞いでなどなら、それは彼らの課題であってあなたの問題ではないということです。

「私が変えられるものではない」ということを前提に、相手がどんな気持ちでいるのかを冷静に考えてみてくださいね。

相手の立場になって~と考えるよりもすんなり気持ちを想像することができるはず。

そしてメッセージを伝えるときは「私は~と感じています」「お母さんは~だと思うよ」と伝えると、相手に考える余地を与えるので無駄なぶつかり合いを避けることができるでしょう。

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