仕事や家族の人間関係において、今までの感情のもつれや軋轢で自分から素直になれないことってありませんか?

この人とはよい関係性を保ちたいと思っていても感情的になってしまったり、過去の想いに引きづられてしまったり。それは、恋人やパートナーに限らず、友人や同僚、ママ友かもしれません。

「この人間関係をリセットしたい!」と思うとき

「人間関係リセット症候群」という言葉があるくらい、最近ではいきなり関係性を絶つことを繰り返す人もいるようです。でも家族の場合はそう簡単にリセットできませんよね。一緒に住んでいるわけだし、連絡を絶つわけにはいきません。

ならば、その人があなたの人生において本当に必要な人だと思うのなら、縺れた糸をほどく方法を考えてみましょう。

人間関係ってだいたいふたりの間の関係ですよね。
仲間の中で、というパターンもあるかもしれませんが、一番小さな単位としては自分と相手のふたり。過去の記憶やらある程度決めつけている性格や性分、いろんな感情がぐるぐるになって「あ~だからもうっ!」ってなりますよね・・・。

朝起きたら、全然知らない人になってないかなぁ・・・なんて空想することがあります。
「あら、どこのどなた? あなたってどんな方なの?」って今までのもの全部リセットして始められるでしょう? 過去のしがらみも全部真っ白で一から関係性を構築できたらどんなにいいでしょう! と思うことはありませんか?

ふたりだけの人間関係から、第三者へ視点をシフトしてみる

ですから、こう考えてみました。
「ふたり」だからいけない。あなたとわたし。プラス誰かを誘ってみる。
とはいっても縺れた糸に誘いこもうというわけではないのです。

縺れた糸にちょっと「ゆるみ」を与えてもらうというか、そんな役割です。
きっつきつの糸ってほどけませんよね? ふわっと緩めてもらう。そんな第三者です。

「このあいだ、みんなで集まったじゃない? あのとき、〇〇が、あなたのことすごいねーって言ってたよ。」

こんなふうに言われたとき、あなたならどう感じますか?
照れもあったり、意外だなあと思うかもしれませんが、素直に嬉しいですよね。

このとき、相手に対してどんな気持ちを抱いていますか?
その言葉を言っていた人に対して「へえ意外だな。そんなふうに見てくれてるんだ。」
ぐるぐる巻きの人に対して「〇〇も伝えてくれたってことは同じように思ってくれてるのかな。」

悪い気持ちになる人はおそらくいませんよね。

自分目線で関係を変えようとしても、今まで蓄積した想いや感情があるため、そう簡単に普段と違う行動を起こすことって難しい。関係が近ければちかいほど、意地をはって頑固になったり、誰だってそうなります。

そんなときは、自分目線から離れて、他のだれかの目線になってみましょう。
ぐるぐる巻きの人とつかず離れず、素のままで見れる人がよいです。

「いろいろ頭にくることはあるけど、こういうところはすごいな。私にはできない。」

ほんのちょっとでもよいから評価できるところを見つけます。まったくない人はいないはず。

それでも「ないです」というならあなたがちゃんと見ていない可能性があります。じっくり観察してみてください。そして見る側面を変えてみてください。円錐だって、下から見れば〇だけど、横からみれば△ではないですか。

実践あるのみ!針小棒大に表現しよう!

年末年始。帰省した方も多いのではないでしょうか?
お義母さんやお義父さん、義理の兄妹などはうってつけかもしれません。

妻「帰省したとき、お母さんがあなたのことすごいって褒めてたよ」

夫「なんで?」

妻「仕事があるから私たちより先に帰ったじゃない?でも文句ひとつ言わずに家事やってるって」

夫「ふぅん・・・まあ進んでやってるわけじゃないけどな」

妻「母の世代からしたら考えられないみたいだよ」

もしかすると夫は実家からかえってこない妻に対して不満をもっていたかもしれません。でもこう言われたら少しは気をよくするのではないでしょうか。

最後に「私もゆっくりさせてもらって助かったよ。ありがとう。」も付け加えれば上等です。でも、こういう感謝の言葉ってなかなか出そうと思ってもくちの筋肉が動いてくれないんですよね。

ところでこの方法を使うには少しばかり戦略が必要です。

この場合、お母さんがいきなり夫を褒めたと思いますか?
ただ待っていても自発的に褒めてくれることはそうそうないでしょう。

誉め言葉を引き出すためのコツは、「めんどくさいけどさ。まあ、彼のおかげで助かってるんだよねぇ」とお母さんから反応が得らえるようなエピソードを伝えることです。

たとえ「あらそうなんだ。よかったね」と相槌くらいの小さな反応であっても構いません。
お母さんが反応した「事実」をもって針小棒大に言葉を運びましょう。


なんだ、そんなことか。
よくある自分から言うと角が立つから別の人の言葉を伝える、ってやつね。
心理学的にもそういうの、あるよね。

たしかにそうかもしれません。
でも、学問で知っていても、その手法の知識を持っていても、使いこなさなければ何の役にも立ちません

いざ、くちに出そうとした瞬間、筋肉がこわばったり、また今度でいいや、という気持ちが湧いてきたりするのが人間です。ぐるぐるに絡み合ってしまった糸はそう簡単にはほどけないでしょう。でもじっくり観察して上からみたり横からみたり、ときには休んだり、人に手伝ってもらうことで徐々に緩めることはできるのです。

今回は言葉でのコミュニケーションの面からお伝えしましたが、言葉の背景には見えない感情が隠れているかもしれません。人間関係は一筋縄ではいかず、なかなか難しいですがこちらも参考にしてみてくださいね。

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