子どもは好奇心のかたまりです。「なぜ?なぜ?」を連発する時期にいかに子どもに向き合うかがその後の好奇心を左右すると言われますが、仕事と家事で精一杯の毎日、そんなに毎回答えてなんかいられない!・・・それが現実ですよね。
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モノに囲まれるより、自分で考えてモノを作れる環境を
子どもが小さいころ、よそのおうちにはジャングルジムがあったり、乗りものやぬいぐるみ、おもちゃの多さに驚くことがありました。うちはといえば、いただきものの少しのおもちゃやレゴ、積み木以外はほとんどなく、外に出ているものといえば本棚の絵本くらい。
レストランではお子さまランチに「おまけ」が付いてくるのですが、家に持ち帰ったころには見向きもしなくなり結局ガラクタが増えるだけなので「おまけはいりません」と断っていたくらいです。あの頃うちに来るお友だちはおもちゃの少なさに拍子抜けしていたかもしれません。
せっかくこんなに近くに自然があるのだから、天気がよければ外で遊ぶのが一番です。
今も昔も変わらずだれもが夢中になるどろ団子をぴかぴかに磨いてみたり、レンゲの花でネックレスをつくったり、反った木の枝にたこ糸をとりつけて弓矢に見立てて「もののけ姫ごっこ」で遊んだり。一歩外にでれば遊べる道具があらゆるところにあるのです。
雨の日ならおえかきや絵本を一緒に読めば、おもちゃ以外でもたっぷり遊べます。
小さいころはお手伝いが大好きですから、お菓子づくりはうってつけ。材料を測るためにメモリの読み方を覚える、包丁の使い方を知る、熱いものは気を付ける、など学習するポイントが盛りだくさん。
どんな家に住みたい?とそれぞれ想像しながらおうちの設計図をつくるのも喜びます。庭に羊がいたり、窓をあけると海に飛び込めたり・・・。どんどん空想が膨らみます。そんな経験からか娘は自分で絵を描きお話しを添えた絵本もどきをつくっていました。
好奇心を満たす環境があれば、子どもは勝手に楽しむもの
少し車で走れば高原にもスキー場にも行けるので、初夏にはキャンプ、冬にはスキー・スノーボードが日帰りで楽しめます。
関東ではキャンプやスキーに行くのもかなり気合を入れて準備して実行するイメージだったので、休日に朝ごはんを食べてから「さて、高原に涼みにいくか」「天気もいいし滑りに行くか」という感覚はなんともいえない贅沢な味わいがあります。
日常のちょっと延長にそんな経験ができるのは、田舎ならではの醍醐味でしょう。
家の中で同じおもちゃで遊ぶより、子どもの瞳がキラキラと輝くのは言うまでもありません。
「テントを張るにはどうすれば風に飛ばされないんだろう?」
「少ない道具でどうやって野菜を切って洗えばいいんだろう?」
子どもは初めてのことに対して自分で一生懸命考えて工夫しながら取り組みます。
非日常の体験はそれだけで子どもたちの好奇心を満たすので、なんでも自分でやってみたい!と意欲がどんどんでてくるよう。親が何か用意しなくても勝手に遊びを探しだして楽しみを見つけるのです。
普段の生活から「なぜ?」が見えてくる。答えはわからなくても親と一緒に考えることがかけがえのない時間になる
わざわざ車で出かけなくても、周りには山があり、田んぼ、畑に囲まれています。
夏にはどんな野菜ができるのか、普段食べているお米はどうやって作られているのか、そんなことも身近な体験から学習することができます。
スーパーに行けば年中手に入る野菜も、実は季節ごとに旬があるということは実際に畑作業を手伝ってはじめて理解できること。教科書で覚えるのと実際に体験するのとでは、理解の深さもまったく違うでしょう。
コンクリートの道に囲まれた東京で育った私にとって、こんな環境で子供時代を過ごせる娘はとても恵まれていると思うのです。
子どもが色々な体験をする中で「なぜ?」と疑問をもつのはとても大切なことです。
大人はその答えを即座に与えてあげなければ!と考えてしまうかもしれませんが、すべての不思議に答えられるほど引き出しを持ち合わせてはいませんよね。
子どもに聞かれるまで考えもしなかったことを逆に教えられることもたくさんあります。
それはそれで、「なんでだろう?」と一緒に考えればよいこと。
「お母さんもわからないや。一緒に調べてみよう!」と共有すればいいのです。
仕事が終わって間髪入れずに夕食づくり・・・
そんな時は子どもとゆっくり会話をすることもままなりません。
普段はなかなか子どもと向き合えない。
働いているお母さんなら誰もが経験していることと思います。
でも、休日には一緒に体験して考える時間がすぐ作れる環境があれば、子どものフラストレーションと親のストレスを必要以上にため込まずに素敵な時間が過ごせます。
自分の問いかけに親が一緒に考えてくれる。時間をつかってくれる。
そんなことが子どもにとってかけがえのない体験になるのではないでしょうか。
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