ドイツに来てびっくりしたのは、英語がこんなに通じるとは思っていなかったことです。
とくに移民が多いベルリンは、道を歩けば西洋人以外にもトルコ系、アフリカ系、アジア系などたくさんの人種が行きかっています。
「ドイツベルリン。英語で生活できてしまう気楽さは想像以上」
ここでもお伝えしたように、「英語が伝わるので助かる~」ということは、反対にドイツ語を学習する意欲を保つのがなかなか大変だということ。
しかし、年配の方は英語はまったく通じないこともあり、若い店員さんが交代して対応、ということもよくあります。このあたりは英語教育を受けているかどうか、世代によって分かれている感じがします。
旅行者であれば英語オンリーでも問題ないですが、ドイツで生活するにはドイツ語能力を証明する必要が出てくるため、語学学校 Volkshochschule(フォルクスホッホシューレ)を調べてみました。
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ドイツの Volkshochschule(フォルクスホッホシューレ)は格安でドイツ語が学べる
通称VHS、Volkshochschule「フォルクスホッホシューレ」と読みます。
フォルクスワーゲンでご存知のとおり、「フォルクス」は市民、「シューレ」は学校。
Volkshochschuleは、語学だけでなくヨガや料理など様々なクラスが開講されています。
日本でいうカルチャセンターのようなものでしょうか。
ドイツ語はもちろん、英語、スペイン語、イタリア語、フランス語など語学クラスも充実しています。平日毎日、週3日など頻度も様々で、午前/午後/夜間と授業も豊富!
これが1ターム(約2~3カ月)200€前後で受講できます。(※2018年1月現在レートで約27,000円)
受講料が格安なうえ、移民がとにかく多いベルリンでは人気でなかなか空きがないと聞いていたのですが、問合せをしたところ「空きがあるから受講できますよ」と返事をいただきました。
本当に空いてるの?という気持ちで登録に行きました。
指定された事務所に行くと人があふれていて待つこと1時間。
事務局の担当者は英語で丁寧に教えてくれて、住民登録票を見せて無事登録が終了しました。
結果的には、初歩のA1から、素晴らしい先生と国籍豊かなクラスメイトとともにドイツ語学習をスタートしています。
ドイツ語であいさつ・自己紹介・家族紹介はできるようにしておこう
先生の質にばらつきがあると言われるVHSですが、私のクラスは真摯に対応してくれる先生でとても満足しています。先生はふたりで担当していますので相性もあると思いますが、予想以上の教師の質に正直この金額でいいの!?という印象です。とはいえ、税金が使われているであろうこのようなシステムに感謝し自分も早く役に立ちたいと思いました。
クラス受講にあたり、どの程度用意しておいたらよいか?気になりますが、最低限「自分の名前」「どこから来た」「どこに住んでいる」程度の自己紹介はできるようにしておくとよいでしょう。授業では、名前、国、住んでいる場所は何度もなんども質問&回答を繰り返します。
先生は英語も話せるので、質問やわからないことは積極的に聞くとよいです。いくら勉強といってもドイツ語で説明されてもわからないので。英語が話せる生徒は「I don’t understand」と遠慮なく言いますし、私も一応ドイツ語で「Ich habe eine Frage.(質問があります)」と言ってからその後は英語で聞いてます。
語学学習における日本人の素晴らしいところ&見習うところ
とにかく驚いたのが、ドイツに何年住んでるの?という質問で5年、10年というひとたちがいること。ちょっ…!それだけいて初歩クラス!?
先生が話すドイツ語の会話に問題なく答えて質問しているんです。
結局、話はできるけど文法や基礎はわかっていない、ということでしょうか。
こんなにスラスラ話せるクラスに私…場違いでは!?と思ったのですが、何度か受講するうちに彼らが細かい文法は無視して話していることがだんだんわかってきました。冠詞もつけないし、動詞の活用法など無視しているけどとにかく話す。
文法の問題になると急にたどたどしくなるし、かえって私のほうがスムーズに答えてる?
でも、ここからわかることは、日本人は真面目に勉強することを重視していること、外国人(一概にまとめられませんが)は文法なんてわからなくても伝わることを重視していること。
英語にしても「正しくないと話せない日本人」と「メチャクチャでもとにかく話すひとたち」との違いを身をもって感じました。日本人の真面目でしっかり勉強する素晴らしいところは誇りをもち、さらに彼らのいい加減さも見習っていきたなぁと思いました。
こんな人にはおススメしません!フォルクスホッホシューレのデメリット
格安で先生の質もよいVolkshochschuleの語学クラスはいいことづくめのようですが、すべてのひとにおススメできるというわけではありません。
私のクラスがたまたまかもしれませんが、主婦で子供がいるひとが多く、どちらかというと「楽しくゆっくり学んでいこう」という印象を受けます。
在独5年、10年でも初歩クラスで学んでいることからもわかるように、学習意欲という点ではものすごく高いというわけではありません。なぜ今になって受講しているのか謎ですが、そこまでつっこんだ話がまだできないのでいつか聞いてみます。
スピードもゆっくりと全員が理解できるようにくり返すため、大学留学で語学力をつけたい人や、とにかくドイツ語の上達を最優先にしたい人にとっては、Volkshochschuleのクラスでは満足できないのでは?と思います。もしかするとB1、B2と進級していけば違うのかもしれませんが、初歩からガッツリ濃い授業を受けたいという方は授業料は高くなりますが民間の学校のほうがよいでしょう。
ライフスタイルや目的、予算に応じて私立学校とVolkshochschuleを組み合わせて受講するのも賢い方法です。
フォルクスホッホシューレのクラスをチェックしてみよう
ここでは、わたしがVolkshochschuleを受講した手順をお伝えしたいと思います。
直接VHS事務局に行くこともできますし、受講方法のひとつとして参考になれば幸いです。
ドイツベルリンのVolkshochschule Webサイト
https://www.berlin.de/vhs/
Programmbereich:から[Doutsch、Integration]を選びます
Volkshochschule:から通いたい地域を選び、[suchen(検索)]を押します。
該当地域のドイツ語コースが表示されます
kurstitelをクリックしてクラスごとにソートします
クラスを選ぶとクラス詳細が表示されます
クラスごとに詳細が表示されます
事務局の担当者メールアドレスも表示されています
- 「クラスナンバーXXXXを受講することはできますか?」と直接メールを送ります。
- 返信に従って手続きをします。※私の場合は、指定されたVHS事務局に行くように返信がありました。
- VHS事務局でどのクラスを受講したいか、空きはあるかを聞き前払金を払います。
- プログラムに従い受講場所に行き、残りの受講料を支払います。
事務局で提出を求められたのは「住民登録票」だけでした。
登録にあたりドイツ語のレベルチェックなどはありませんでした。(話は全部英語で大丈夫です)
クラスのレベルが合わなかったら先生が適切なクラスを推薦してくれるとのこと。
ドイツ語を勉強したことがあるひとでも、実力にあわせて調整できるので助かりますね。
Chromeで日本語表記にして概要を理解する
ドイツ語だとなんだかわかない…というときには、ブラウザの機能を利用すれば概要を理解できます。Chromeブラウザでは翻訳ツールがありますのでこちらをクリックします。
翻訳するとこんな感じに。
Chromeのアドレスバーに翻訳ツールが表示されていなかった場合
以下の手順で設定をチェックしてみてください。
・ブラウザの一番右にある縦に3つ並んでいる点をクリック
・「設定」を選び、一番したの「詳細設定」を開く
・言語の中にある「母国語以外のページで翻訳ツールを表示する」をオンにする
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