自己肯定力が低いとか自己肯定感を高めたいとかいいますが、自分だけの力ではなかなかできないと実感することも多いと思います。親からどのように育てられたかも関係しているから自分でどうにかしようとしても思考のクセはなかなか治りません。

負の感情を受入れられなかった私の結果

私は過去にものすごく辛いことがあったくせに

「大したことない。私は傷ついていない。」
「そんなに弱くない。だいじょうぶ。だいじょうぶ。」

と当時無理やりポジティブに考えていたことがありました。
だれにも相談しなかったし、まったく悩んでいないフリをしていました。

その結果どうなったか?

傷ついた心は癒されることなくただ蓋をしただけで、その嫌なこと自体見なくなるようになり、ついには忘れていきました。

しかし表面上は自分を肯定できないどころか自信ももてず、人とのコミュニケーションも避けるようになっていきました。

本心では傷つくことが怖いとをわかっているのに、どうして傷ついたのか、どうやって傷を癒したらいいのかさえわからなくなってしまったんです。

自分に正直にならなかったことの代償はあまりに大きすぎました。

自分の本心がわならなくなってしまうと、何に喜びや悲しみを感じるのかもわからなくなってしまうのだから。

いつも自分のココがダメだ…と思っていると毎回おなじところで落胆したり自信をなくしたりしてしまいます。そういうときは、いきなり肯定なんかしないで「そんなダメな自分」を受入れることから始めてみます。

どんな自分であれすべて受け入れるということは、みじめだたったりかっこ悪いところも全部そのままでOKを出すということ。

これはものすごく難しく感じるかもしれないけど、いきなりゼロからプラスにするわけでなくて、まずはゼロでいいじゃん。と考えれば少しは気持ちが楽になるかもしれません。

自然とわきでる感情や想いがネガティブなものであったとしても、こんなこと考えちゃいけない!ポジティブ思考!とか思わず、負の感情であってもそのまま味わえばいいんです。

自分を客観的に見るためのトレーニング

私はそのことに気づいてから肯定感など高い目標はもたずに、ダメな自分も「それも私なんだ。」と考えるようになり、少しずつ自信を取り戻していきました。

だからこそ、今辛い思いをしているひとには、自分の感情をそのままなにも加工せず、ただただ受取ってほしいと思います。

そうすると、自分のことを少し離れた存在のように感じるようになって、客観的に見ることができるようになります。払いのけようとしていた負の感情自体が「なんで今までこんなことにこだわっていたんだろう?」と思えてきたら自分との距離がどんどん変わってきた証拠。

でも自分ひとりでこの過程を乗り越えようとしても、「それができれば悩まない。できないから辛いのに…。」と思うかもしれないですね。

結局、自分の思考のクセに気づかないとなかなか抜け出せません。

そんなときはもうひとりの自分と語ってみる。

いやなものもぜーんぶ乗り越えちゃった私なら、今の自分になんて声をかけるだろう?

「へえ、そう感じるだねぇ」「なるほど。そんなふうな気持ちになるんだ」とただもうひとりの自分は受け取るだけ。

そうすると何が起きるかというと

「そうか、私、強がっていたけど本当はさみしいんだ」「私、実は怒ってるんだ」と本当の自分に気づけるようになります。自分の思考が見える化されると次第に考え方の癖、思考のパターンがわかるようになってきます。

こうして会話がキャッチボールできるようになれば変化の速度は急激に加速します。

自分ひとりでぐるぐる悩んでいるスパイラルから抜け出すこともできるんです。

もちろん今のあなたを丸ごと受け入れてくれる友人やパートナーがいればそれはそれで素晴らしいけれど、そんな人の出現をずうっと待っていたらおばあちゃんになってしまうかもしれない。

他人に頼らなくても自分で自分を許すことはできます。

実は自分で「許しちゃいけない」って心のどこかで思いこんでることが一番の原因だったりします。まわりのだれもあなたを責めていないのに、あなたを許していないのは自分自身かもしれません。

自分を許すことは子どもにOKと言えることに繋がる

自分にOKを出せることがなぜ大切かというと、子どもにもそのままでOKを出せるようにになれるからです。

結局、自分自身を許せないということは他人も許せないことに繋がるんです。

よく他人を攻撃するひとがいるけれど、自分に自信がないから、自分を許すことができないからそのような行動をとることが多いです。自分以外のひとを攻撃することで心のバランスを保っているわけですよね。私もできていないけど、あなただってできていなじゃないか、と。

知らない誰かに向かうよりも、その矛先が子どもに向かってしまうことが一番怖い。私自身も負の感情を受入れられない時には周りにあたってしまう自分がとても嫌でした。

自分を許すことは実は子どもにも「ありのままでいいよ」と言えることにつながります。
そして最終的には、子どもたちの自己肯定感の安定につながります。

子供のすることが許せない!イライラする!
もしそんな感情が離れないのなら、自分の嫌な部分を直視せず、許していないのは自分ではないか?と見つめてみると解決の糸口がみえるかもしれません。

キャンペーンやチャレンジ企画はメールマガジンご登録者優先でご案内しております。最新情報をお受け取りになりたいかたはこちらからご登録ください。
「ライフシフトデザイン通信」登録はこちら