自己肯定感とは自分が無条件に受け入れられることで自らの存在価値を感じられること
自己肯定感は、幼少時代の環境が大きく影響すると言われています。
久々に語学学習を開始してあらためて気づいたことがあります。
それは自己肯定感を高めるためには親が伝えるメッセージの「主語」が大事!ということ。
文法のひとつとして英語と同じくらいでてくるのが「私」「あなた」という主語。
わたしたちが発する言葉は子どもの自己肯定感やセルフイメージに直結するということを以下の記事で書きました。
否定的な言葉は子どもの自信をなくし、逆に肯定的な言葉は自分の存在が受け入れられているという「自己肯定感」を与えます。
そこで思ったのですが、日本語って主語をまるっと省略するから、自分の発しているメッセージがどっちなのか気づかないこともあるなあ、ということ。
たとえば「早くしなさい!」。
これは「あなたは行動が遅い。あなたは早く行動しなさい」ということ。
(英語にもHurry Up!など主語のない命令形などもありますが文章になると主語は略さない)
この文章の主語は「あなた」です。
あなたを主語にすると、どうしても責めたり批判したりけなしたり、になりがちです。
これを「わたし」にするとどうでしょう?
「おかあさんは8時までに保育園に行かないと電車に乗れないからお仕事に遅れるの。」
「8時までに保育園に行けたらおかあさん助かるな。」
・・・子供を否定する言葉は入ってないですよね。
このときに大事なのが「主語」。
わたし(おかあさん)はどう思うか、どう感じるかを伝えます。
いわゆる「わたしメッセージ」というものです。
「今日はおかあさんお仕事間に合う!嬉しい!」
日本語だと主語を意識することがあまりないので、日頃の言葉を英語に言い替えてみるのはよいアイデアです。英語を意識すると必ず「I」とか「You」を考えますから、あ、これあなたメッセージになっちゃってるな、と否定的なイメージを植え付ける前に気づけるし、英語の習得にもなりますしね。一挙両得!
自己肯定感を高める言葉を伝えるタイミングを逃さない!
おかあさんは忙しいのでついつい「できなかったこと」が目に付いて言葉を発しがちです。
保育園の時期はとっくにすぎた娘の世代だとこんな感じでしょうか?
「ごはんって言ってるのに(あなたは)まだ準備してないの!?」
「いつまで(あなたは)テレビみてるの!?」
「(あなたは)宿題は終わったの?(あなたは)この時間まで何やってたの?」
子供の立場なってみれば小言といわれてもしょうがないほど「あなた」攻撃でガミガミ言ってますね…。「いまやろうと思ってたのに!もうっ!」こんなやりとりが聞こえてきそうです。
これを「わたし」に置き替えるにはどうすればいいでしょう?
- ごはんの準備、テレビや宿題の時間をあらかじめ決めておく
- ルールに沿ってできなくても何もいわずに我慢して待つ
- ルールに沿ってできたときにすぐにメッセージを発信する
これは親も忍耐が必要です。
言わずにいられるか・・・・大きなハードルですよね。
それでもところどころでルールを再確認するなどして耐えて待ちます。
そしてできた「時」を逃さないよう観察してその「時」が来たらすぐメッセージ発信です。
「ごはんの時間はバタバタだから、手伝ってくれて(わたしは)助かるわー」
こうして間髪入れずに伝えてみてくださいね。
おかあさん自身もガミガミ言うことに比べてとてもスッキリした気分になれるはずです。
子どもがなかなか行動をおこさなくともことあるごとにルールを意識させます。
そして、あなたができることを信じている、と伝えることがなにより大切です。
こんなふうに「自分」を主語にするだけでコミュニケーションの流れがガラッと変わることがあります。おかあさんが喜んでいる様子をみて嫌になる子どもはいません。きっと子どもの表情もいつもより柔らかくなっているのではないでしょうか?
「自分にもできる」「やればできる」「親は信じてくれている」
そんな自己肯定感を自然と感じられるような環境をつくることがポイント。
「もう言わないようにしよう」と意識のみコントロールしようとしても難しいです。
環境を整えて、子供を信頼し、言葉の主語を意識する
子どもを信じて待ち、その「時」をキャッチする親の努力も必要ですね。
低いハードルではないですが、私たち親もやればできるのです。
言葉のしくみを利用して自分にも子どもにも信頼を築きましょう。
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