今回はこのブログでも何度か取り上げている「感情のコントロール」について、脳科学から見た見解をシェアしたいと思います。

「科学的にモチベーションを上げるにはどうすればいいのか?」

脳神経科学の知見をもつ青砥瑞人さんの話が掲載されていました。
引用記事は会員制になっていますので、一部だけ抜粋してご紹介します。

有望な若い日本人がどんどん出てきて楽しみすぎる!

青砥さんは、脳x教育xITの掛け合わせで世界初のNeuroEdTechという分野を立ち上げた、DAncing Einsteinという会社の創設者です。ドーパミンが溢れてワクワクが止まらない脳神経科学を応用した新しい教育を創造している方。

めちゃめちゃ興味津々!!
コーチングも「いかにワクワクしながらアクションに落とし込むか?」が行動のキー。

青砥さんは日本の高校を中退して米大学UCLAの神経科学学部を飛び級卒業。
経歴もすごいですね。脳オタクで教育に情熱を注ぐ熱い方のようです。
こちらを拝見しました → DAncing Einstein「About

メタップスの佐藤航陽さんといい、日本には本当に有望な若い方がいて将来が楽しみです!

佐藤航陽さんのお金2.0を読んで書いた記事はこちら。
世の中のしくみが音をたてて変わってますね…。
「お金がない不安から解放される時代」が本当に来ると感じたこと

新しいことを始めるときに不安を感じるのは生物学的に正常

青砥さんはモチベーションを生み出すには安全な状況をつくることが大切と言います。

ごく簡単に言うと、モチベーションは感情の一種です。
まずは、前提条件として脳が不安や恐怖を感じている状態だと、モチベーションは上がりにくくなります。脳内には偏桃体と言われる部位があり、恐怖や不安といった感情をつかさどっています。扁桃体の活性により、恐怖や不安を感じている状態は、危険回避のモチベーションが優先され、いわゆる生産性を高めるためのモチベーションはないがしろにされてしまう状態になるのです。

つまり、いかに危険でなく安心な環境をつくるかがポイント。
でも恐怖や不安はあたりまえの感情だから無理に抑えなくていいとも言っています。

新しいことを始めようとしたりや普段とは異なる状況には、ポジティブに受容できず苦手な人が多いんです。ただ、これは生物学的に非常に健全な反応です。脳は太古昔からその基本的な仕組みは変わっていません。よって、新しいものに対してネガティブな反応になるのは、生命にとって必要な反応です。恐怖も不安もストレスも我々にとってとても大切な脳の仕組みなのです。

引用元: やる気の源を神経科学で解析。職場のモチベーションの正体とは

新しいことに挑戦するって未知の世界だし誰でも怖い。
でもそれは脳のしくみとして正しいということですね。
怖がる自分を勇気がない、自分はダメと責める必要はまったくありません。

ストレスの原因を区別して生産性・パフォーマンスを高める

現代は必要以上に不安や恐怖の感情を持つ必要はないということです。
それより新しい環境をどう学びに変えることができるか?が新たなスキルになってきます。

加えて、ストレスを分類するスキルも求められます。
ストレスの種類を区別できれば意識的にストレスを選択できます

例えば締め切り前のプレッシャーは集中力が増し生産性が上がる良いストレス。対して上司が怒鳴っていれば生産性は下がるから悪いストレス。

でも上司の言葉が直接ストレスとなっていても、あとあとまでストレスを感じているのは「その状況を思い出している自分の脳」ということです。自分の脳でわざわざストレスをつくりだすなんて。

これは上司の言動という事実に対して「あなたはどのような感情を選ぶか?」ということに通じますね。ストレスを分類するスキルを身に付ければ生産性も大きく改善します。

感情は書き換わることが細胞・分子レベルで解明されている

「感情は選ぼう!」と私もよくお伝えしていますが、ひとの感情は書き換えることができることが科学的にわかってきたようです。

近年の研究によって、人の感情記憶は書き換わる、そのメカニズムが細胞・分子レベルで説明され始めました。細かい原理はおいときますが、ポイントは同時性 です。

(中略)

嫌な経験をしている時、あるいは、嫌な経験を思い出してネガティブな感情を発露している時、その瞬間にそのことに対して如何にポジティブな感情を湧き上がらせるのか、それもスキルであり、それにより感情が書き換わるということがわかってきています。

単にポジティブに考えるだけではダメなのです。ポジティブな思考をして、それに伴って本当にポジティブな情動が出ているかがキーになります。心からポジティブになれる、そんなスキルが重要です。

引用元: やる気の源を神経科学で解析。職場のモチベーションの正体とは

細かい原理は置いとかれちゃいましたが、そこもっと聞きたかった…!

表面上だけポジティブ風な気分になってもネガティブ感情はくすぶって余計こじらせてしまうから、単なるポジティブシンキングが危険とわたしも思っています。青砥さんの「本当にポジティブな情動がでているかがキー」はそのとおりですが、それができなくて皆さん苦労してますよね?

おもしろいなと思ったのは彼の会社ではテレビ「しくじり先生」のようにネガティブな経験を笑いでポジティブな方向に表現させる取り組みをしていること。

「あの時があったから今の自分がいる。今は笑って話せる」

そんな表現力、感情のコントロールはもはや現代人に必須なスキルになってくるでしょう。

ワクワクしながら行動するには、まず自分感情を整えないと始まりません。
なんかざわざわする、モヤモヤした状態は次に進むためのチャンス!

方法は色々ありますが、科学的なアプローチがますます楽しみになります。
今後の青砥さんにも注目。

参考までにこちらも見てみてくださいね。では!

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