仕事と家事、育児で毎日が過ぎていくと立ち止まって考えている暇はそうそうありません。
けれど、子どもが成長するにつれだんだんと手が離れると「私、このままでいいんだろうか?」「こんなふうになりたかったんだっけ?」とふと疑問に思うことがあります。

さらに子供が高校を卒業し、自立する頃に40~50代を迎える母親を襲う「空の巣症候群」といわれるものがあります。家庭の中での役割が変化し、何のために自分が存在するのかわからなくなる不安と恐怖と焦り。さらに更年期も重なって落ち込むことも。

「今のままじゃだめだ!」ということだけはハッキリとわかるけど、何をすればいいのかわからない不安感と焦燥感

私はまだ子育て中ではありますが、高学年ともなると子ども同士で遊ぶことが増え、今まで想像もしていなかったポッカリと空く時間ができるようになりました。嬉しい反面、自分を見直す時間ができたことで不安や疑問が出てきたのです。

仕事、家事、育児、地域や学校の役割・・・とにかくがむしゃらにやってきて自分のことを考える余裕がない生活が過ぎたあと、残ったものは漠然とした不安でした。

でも、何をどうすればいいのかわからない。
ただ、はっきりとしているのは「このままではいけない」ということだけ。

現状を否定しているのに進む方向性がわからない。
ただただ時間だけが過ぎていくのはとても辛い日々でした。

「自分を変えたいけど何からすればいいのかわからない」
不安なときに私がとった行動で良い効果をもたらしたもの

それでも辛い日々は変わらないので、なにかしらしなくては・・・と思っていました。
よくよく考えて、というよりは、なんとなくポッカリ空いた時間をつぶそう、という軽い気持ちで行動した中で、意外にもとても気持ちが落ち着いて不安が取り除けた5つのことをお伝えしたいと思います。

図書館に行く

図書館
とにかく時間ができれば図書館に足を運びました。
読みたい本があればインターネット予約して取り寄せることもできましたが、敢えてなにもせずに本棚を眺めるようにしていました。気になった本を開いてみると今の自分にぴったりの内容だった、ということが少なくありませんでした。普段は見ないような分野にも足を運んでみると、意外な出会いがあったりしました。また、活字だけでなく、庭づくりや建築、絵画の美しい写真集は見ているだけで癒されます。

プールで泳ぐ

プール
昔から何か考えたいことがあるとプールで泳ぐことが多かったので、お昼前後を狙って行っていました。多くの方は、午前か午後のどちらかに泳ぎにくるため、お昼をまたぐ時間帯は結構空いているのです。一コースをひとり占めできるのは嬉しいですし、人の往来も気にせずただただ泳ぐことに集中できます。人によるかもしれませんが、ゆっくりめのクロールと疲れたら仰向けになってただ足で進むだけ。ぽこぽこと響く水の音だけの世界は思考が解放されます。

「型」に没頭する

茶道 なつめ
もし、あなたが「道」に興味があるならぜひ取り入れてほしいです。
私は茶道を数年やっているので、週に一度はお茶の時間が確保できました。
道に通づるものは「型」です。意味はわからなくても「型」を学び、何度もなんども繰り返して身に付けていきます。型は堅苦しいと思われがちですが、あるレベルを超えると、これほど無駄のない動きはない、と唸るほど考えぬかれていることがわかります。型に没頭することで不安が消え、余計なことは考える余地がなくなり、集中力が増します。

茶道や武道には縁がないという方は、書道はいかがでしょう。お子さんがいる方は借りてもよいかもしれません。幼いころには感じなかった心の動きに気づきます。

旧友に会う

旧友に会う
物理的にも精神的にも一時期とても親しくしていた友人に10年ぶりに会いました。
年齢も10歳以上離れたエレガントな女性で心から友人と呼べる大切な存在です。
不思議なことに空白の時間は一瞬で埋まるものです。あの頃の話、今までの話、私が気づいていなかったことをさらりと伝えてくれる、こんなに素晴らしい友人がいることは自分に誇りを取り戻してくれました。でも、私は彼女になにを渡せただろう? 今は苦しい状態だけれど次に会う時にはもっと前を見ていたい、そんな原動力になりました。

直感に従う

直感に従う
今までなら気にもとめなかったことなのに、なぜか気になることがあります。
話したことのない人にちょっと話しかけてみたり、たまたま目にとまったパンフレットで小旅行に出かけたり、ネット上である情報に惹きつけられたり。自分でもわからないけど「あれ?」と気になったものは感じたとおりに行動してみると思いもよらない出逢いになることがあります。私の場合は人間関係に新たな発展があり、予想もしていないことが起きています。

子育て中は子供の関係以外はなかなか友人関係が広がらない時期でもありますが、人脈づくりなどと大袈裟なことでなく、損得感情も一切なく直感を信じて動いた結果、思いもよらない人との繋がりを与えてくれます。

ただ考えているだけでは不安が大きくなるだけ。具体的な行動を起こせば必ず道は開ける

このような行動で悩んでいたことが一気に解決したわけではありません。
それでも、具体的に動いたことで道が開けだしたことは確かです。

私が体験したことがどなたにも同じように効果があるとは限りませんが、とにかく行動を起こすことでしか苦しい状況は打破できないと感じています。

ご自身の趣味や状況に置き換えることで少しでもお役に立てたら、そしてプライベートや仕事、子育てで行き詰って私のように漠然とした不安に駆られている方がいたら、これらの行動がなにかヒントになれば嬉しいです。

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