今でこそ、家で仕事をするいわゆる在宅ワーク、在宅勤務(テレワーク)という働き方をさまざまなメディアが取り上げていますが、数年前には自営業やフリーランスでない限り、職場に行かずして仕事が成り立つことは考えられないことでした。

従業員として組織に所属しながら家で働くスタイルが注目されだしたのは、やはり311以降でしょう。さらにはインターネットに接続できる環境さえあれば、パソコンひとつで場所を選ばず仕事ができるインフラ環境が急速に整ったことも大きく影響しています。自宅に限らずカフェなどのお店で仕事をする「ノマド」という言葉も広く浸透しています。

「お仕事何されてるんですか?」でわかれる2つの反応

地方でも企業誘致に力を入れてサテライトオフィスが広がっているところもあり、オフィスを離れて家で(場合によっては外で!)仕事をする人も増えているようですが、普通の田舎ではまだまだ珍しい勤務スタイルです。

「おしごと何してるんですか?」と聞かれた時どう答えようか最初は戸惑っていたのですが、今では「IT企業の社員として在宅勤務しています。内容は~」と話すことにしています。

すると、何度となく聞かれる中でおもしろいことに気づきました。ほぼ全員が仕事の内容ではなくて「在宅勤務」に食いつきます。珍しいのでそれはわかるのですが、その後はっきりと2つの反応に分かれるのです。

あなただったらどう反応しますか?

さて、ここであなただったらどのように思うでしょうか。 〇〇〇に入る言葉をちょっと考えてみてくださいね。

「社員で在宅勤務かぁ。〇〇〇なんじゃないですか?」

いかがでしょうか?

私が今まで経験したのは次のような反応パターンでした。

反応① さぼってもわからないんじゃないですか?

約8割でこの答が返ってきます。おそらく環境や関係性によって差があると思いますが、こんな感じで思考しているのかな、と思います。

家でひとりで仕事をしている図
   ↓
他にはだれもいない
   ↓
会社の人には私の姿が見えない
   ↓
私が何をしているかも会社側は把握できない
   ↓
さぼっててもわからないじゃん!

同じように思ったかたいらっしゃいますか?

では、もうひとつの反応パターン。

反応② 出勤以上に大変なんじゃないですか?

ちょっと同情したような表情で「うーん、大変そう・・・私はできないや」という反応です。このパターンの思考はこんな感じでしょうか?

家でひとりで仕事をしている図
   ↓
他にはだれもいない
   ↓
会社の人には私の姿が見えない
   ↓
私が何をしているかも会社側は把握できない
   ↓
仕事していることを伝えるのが大変そう!

どちらかのパターンに当てはまりましたか?

在宅勤務の問題点「見えない」ことで分かれる2つの反応

反応1は「周りに人がいないから、仕事をさぼってもわからない」

反応2は「周りに人がいないから、仕事したことをきちんと証明したい」

このふたつの反応パターン、同じ状況なのにその後の行動が真逆になってます。
なぜでしょう? 

この行動を分ける決定的なものは「人の目」です。

在宅勤務の問題点として大きな要因となる「見えないところので仕事をしているか判断できるのか?」ということが、仕事をする側にも異なる行動をもたらしているわけです。

反応1の人が見ているから仕事をする、ということは別の言い方をすると、人が見ていないなら仕事をしないことになります。つまり仕事ではなくて周りの目にフォーカスしている。

「就業時間、職場で働いていること」を評価基準にしている場合はタイムカードは勤務証明として必須でしょう。このような企業がそのまま在宅勤務を導入したら「仕事していたことにすればさぼってもわからないじゃん!」と勤怠データを不正する人がでてくるかもしれません。

一方、反応2の人の目があるなしに関わらず、淡々と同じように仕事をする人は、仕事にフォーカスしています。

自分が何をすべきかわかっていて、それを終わらせたいと自発的に思っている。周りに人がいないからこそ、「仕事の成果をどう見せるか」を常に考えます。勤怠データを改ざんしたところで何もかわりません。つまり不正ができません。

このように、見えないところで仕事をしていくには「成果」を出すことが前提です。そうでなければ在宅勤務は成り立たないでしょう。企業が在宅勤務スタイルを取り入れたいと考えているなら、インフラ整備の前に考えなければいけないことがあります。いえ、取り入れたいという希望的観測ではなく、取り入れなければやっていけない超高齢社会が到来しています。

成果を出すには、人の目があろうがなかろうが関係ありません。

人の目よりも自分のやるべきことに集中しよう!

私のまわりで「さぼってもわからないんじゃないですか?」と言った人たちが、皆さぼる人とは思いません。なぜなら、そのあといろいろと話をすると、「大変ですね。職場で仕事したほうが気楽ですね」ということになるからです。在宅勤務の現状を知らないから、現状の働き方が上司に監視されるような管理制なら、そのような反応が出てくることも否めません。

日本ではまだまだいかに努力したか(=時間をかけたか)を評価する傾向があります。これだけ残業した!休日出勤して働いた!こういうことを自慢すること自体おかしいです。家族を顧みず企業戦士よろしく働く時代はもうとっくに終わっています。

就業時間内にいかに見える形で成果をだすか。
これからはどんな職種であろうと生産性を考えなければいけなくなります。

「自分のやるべきことはなにか」そこに集中しましょう。

たとえあなたが旧態依然の日本的企業の一員だとしても、働き方に対する思考は今すぐシフトできるはずです。

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